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熟年オジサンの映画・観劇・読書の感想です。タイトルは『イヴの総て』のミュージカル化『アプローズ』の中の挿入歌です。

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Sweet Rain 死神の精度

2008-03-31 | 映画
人が病死や自殺ではなくて、不慮の死を迎える7日前から現われ、ウォッチして、「実行」(死)か「見送り」(生かす)かを「判定」するのが死神の仕事である。
死神からイメージする邪悪さは全く無く、無邪気なくらいだが、『回転木馬』に登場する、一日だけ「判定前」の主人公の監視役として地上に降りて来た「天国の門番」に近い存在である。
判定に携わる死神は1人ではなく、白手袋が目印で何人もウロウロしているのが、何やらユーモラスで可笑しい。
「千葉」が黒犬を伴って地上に現れる時は、必ず雨が降っている。この黒犬は、彼の「自我」ないし「抑止力」として、非常に冷静に受け応えをする。(セリフは字幕で表示)
また「千葉」は、「人類最高の発明」と言うほど「ミュージック」が大好きである。この「ミュージック」が全編を貫く大事なキーワードになっている。
コインランドリー、コイントス、CDショップ等も、サブ・キーワードとして頻繁に登場する。

千葉が最初に「判定」するのは、電機メーカーに勤める27歳の苦情処理係、藤木一恵(小西真奈美)である。
彼女は幼い時から薄幸で、両親、養父母、婚約者と次々に近しい人間を失っており、現在も毎日、ストーカーのようなクレーマーに電話指名を受けている。このクレーマーが彼女に接近し…。

2番目は、任侠心に篤い昔気質の40歳のヤクザ(光石研)。彼を慕う若いチンピラが鍵を握っていて…。

最後のターゲットは70歳の美容師(富司純子)。海辺の町でヒューマノイドのロボットとひっそりと理容店を営みながら暮らしている。
「千葉」が現れた時、彼が死神だと見抜くところがミソで…。

一種のファンタジーだからリアリティーはないが、死神を演じる金城武のホンワカとしたキャラクターに好感が持てる。三つのエピソードにおける死神の立ち位置が微妙にずれていて、判定する相手の人間への関与が、死神の手に負えないところに在るように描かれると思ったが、それは深読みであった。

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