Tsukuba Scientific, Bridge Seminar

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晩秋のディフェンス (全体のハンド)

2022年11月28日 | ブリッジ
美空ひばりのドドンパ(音声➡ユーチューブ

11/19(土)昼のつくばIMP・M1リーグの初戦の1ボード目でした。

BD1. Love all.  N Deals. 3NT by W.

     ♠︎J10432   ❤︎AJ6   ♦︎853   ♣︎106
♠︎A75  WWWWWWWWWWWWWWWWWW ♠︎Q9            
❤︎K108 WWWWWWWWWWWWWWWWW ❤︎Q74 
♦︎KJ972 WWWWWWWWWWWWWWWWW ♦︎4           
♣︎83 WWWWWWWWWWWWWWWWWWW ♣AKQ6542
     ♠︎K86    ❤︎9532   ♦︎AQ106   ♣︎J7

OL: ♠︎3 ダミーからは9。

⑴これだとSが何を出しても、♠Qか9のどちらかが生きて、♣7トリック、♠Aと合わせて9トリックになってしまう。(👈undeserved trick  〝棚ぼた〟トリック)
⑵Xさんは♠Jをリードしたため、ダミーのQが挟まって8トリックに止まり、1ダウンさせて5IMP得た。
⑶しかしリードの常識では、J108xxからはJだが、J107xx以下からは4th best。
⑷一般に、Xが絵札かそれに連携して(直接繋がるか、この場合の8のようにXXから一つ空けて繋がることで)絵札扱いされるカードとして、XXxXxの5枚からはtop、XXxxxからは4th best。これはブリッジ百科第6版(2000)の時代までの標準だが、カンターのモダンなディフェンスでも同じ。)

ヒント(覚え方) XXxXは「ドドン(ッ)パ」と、覚えて置けばよい(口絵、音声も)。もし知性・教養・品格・トラウマ・PTSDが災いして「ドドンパ」が唱えられない人は、インドのカルカッタ地方の音楽のリズムが、「 ♩ ♩ (休み) ♩ 」の4拍子だということを知っておかれるといいでしょう。これはカルカッタ大学を訪れたときに、プロ級のタブラ奏者でもある数学科の教授に出会って知ったことです。

Xさんはそれなりの考え方が有ったようですが、偶々稀な例に当たっただけの僥倖でしょう。世界の頭脳の百年の知恵の結晶に、独自色を出そうと逆らうのは時間の無駄です。

それはともかく、裏テーブルが標準リードをして3NTを作らせてしまったのなら、ノンバルのゲームの出来落ちで10 IMP取れた筈。何故5IMPに止まったか?

じつはXさんのチームメイト(裏テーブルのE-W)は、次のビッドで3Cに止まり、3NTをビッドして居なかった。Nから

 1C ― 2NT
 3C//

この後でもWは3NTをビッドすべき。しかし「落ちる3NTに行かなかった。」ことでXさんチームは、喜んで居た様子。正統派のNだったら作らせてしまうのだったが。

Xさんのテーブルのビッドは、

 1C ― 2NT
 3NT//

と(落ちたものの)一見良さげに見える。しかしつくばSciとしての正しいビッドは

 1Cー3NT

何故ならばWの手は歴としたオープンハンドだ。心配な人はの5枚目に1点足せば安心できるだろう。

それにしても、ビッドもプレイもクレイジーな世界だなあ。

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