三月のアドバンス ‥ 2Sにパートナーがバランシング・ダブルを掛けた［続］

承前。

前稿のEの3Hアドバンスは、

❶レーベンソールを使って居る前提で、7 HCPは保証していますが、

❷こんなに強いことも、

❸♡５枚有ることも

伝わらないから、Wはパートスコアで満足してパスしてしまい得る。それでも2Sメイクの110に対して、140取れるから、差し引き250で＋6  IMPは見込まれるけれども。（無論ゲームを失ったら、大敗する。）

☘この点も存外大事です❗️　つまりウィーク２には、こちらに＋のパートスコアが見込まれるときは、金輪際滅譲ってはならぬ。 バランシングが特に重要なケースです。

それどころかこのEの手は、味方に4Hが有る可能性が非常に高い。それをどう伝えられるか❓

もしパートナーが直隣席でダブルを掛けたのなら、このハンドでは直ぐゲームビッドするでしょうが、バランシング・ダブルに対しては、補填のため2 HCPは目減りする。そして♡５枚のしっかりしたINVを伝える方法は無い。有るとしても採用して居ない。🗡

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ここでは、最近議論した７枚カードの評価の嵩上げ同様、バーゲン・ポイントが参考になります。（そこまでの精度が必要かどうかは別として、要するにゴーレン以来のpts.の考え方に戻ってみる。🗡🗡）見やすくするためEのハンドを再掲します。

　　♠︎J10xxx       ♡AQxxx        ♢KQ         ♣︎J

1. Eは絵札だけを全部数えると、13 HCP。
2. ５枚スーツに１点ずつ足す。(以上ハーディー、バーゲン共通。但しハーディーでは15➖となる。）　
   
   Wのバランシング補填のため２点減らしても13➖HCP。それでもオープンハンドと見做して、十分ゲームビッド出来る（すべき❓）とも言えます。
   
   しかしどうせなら正確に議論しましょう。
   
   
3. ♡は「質」(quality)が高い（バーゲン)。
4. ♣︎Jはガードが無い。（同上「怪」🗡🗡🗡）
5. ♣︎シングルトンに２点。（同上。♡フィットして居る。)
6. ♠︎Jは2Sオープンされて居る今は殆ど無価値。（←自分達がデクレアする場合。対ウィーク２や３の特例。バーゲンではない。）
7. サイドスーツとしての♠︎も同様。（同上）

結局♣︎シングルトンが光って、２点が今度はEに補填されて15➖HCPに戻る。∴Eは、直隣席のダブルに対すると同じ基準で、この評価に基づきマスト4Hビッド❗️　ここでダブラーの♡３枚保証が肝要なことも実感出来ます。

したごころ　点数に換算するか否かは別として、此処でもショートネスをゲームビッドのための１トリックと評価すべし。SPL（スプリンタービッド）同様に、INVがFGに昇格する。

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🗡 別稿〝エスプリ〟掲載予定。

🗡🗡 彼ゴーレンは、一方で、アドバンサーはダミーポイント（ダブルトン、シングルトンを1、3、5点にする。）で自分の手を評価せよと言い、一方では、競り合いにポイントカウントに頼るのは所詮初心者のすることだと喝破していた。

🗡🗡 🗡 “dubious“