本物の『腰抜け二丁拳銃』(1947)のポスター。前稿の口絵はその続編『腰抜け二丁拳銃の息子達』(1952)のシーンだった(主役のボブ・ホープとジェーン・ラッセルは同じ)。1950年と言えば、昭和25年の正月、〝ロードショー〟だの〝総天然色〟(当時の訳語)だのの文字が誇らしく躍って居る。テアトル銀座も一流館だった。
私が観たのは、一か月遅れ位か、郷里の町で、館名は御多分に漏れず「○○銀座」で、町のピカピカの一流館だった。当時は町のむしろ歴史が長い一流半の小屋(古い映画館は芝居を上演することも有ってかそう呼ばれていた。)は博徒の賭けの勝ち負けで所有者がしょっちゅう変わっていた。
さてお待ちかね(誰が❓)の一月シニアリーグの結果なれど、XさんチームはVP 11-9の辛勝だった。Xさん曰く「やっと片目が薄く明いた。」
私がざっとスコアとハンドを確認した所(今期は当地のIMPリーグでは共通ハンドであり記録がきちんとして居る点で最もレベルが高い。プレイヤーは或る程度似たり寄ったり。)、勝ったのは偶然で、負けていても不思議ではなかった。
というのは、2022夏期のオープンリーグの惨敗の原因として、私が数学的に或いはビッドミスとして指摘していたことが、相変わらず起こっていたから。
(この分では今期も同じプレイヤーは同じことを繰り返す。ただ日立クラブからの参加で上位リーグのチームの編成が変わったことが、マンネリ打開に繋がることに期待しましょう。そうでなければ遠方から参加して下さる方たちに申し訳ない。)
辛うじて敗北を免れたのは、次のボードで11 IMP拾ったことに依る。これは一般の参考になると思うので、論評しましょう。
ラブオール。相手側はRKCでAceが2枚無いことが分かり、Nの5Sで止まりました。
♠︎85
♡AK62
♢Q9
♣︎109874
♠︎KQ1043
♡103
♢AK102
♣︎Q5
♡Aを取ったら、ダミーから3、Wから8、Nから9が出た。
アンケート この後どう続けますか❓
- ♡K
- ♣10
- その他 ♠5など
リード問題としては、極く初等的なものですが、間違うことが無いわけでもない。
ビッドは、ディーラーのNから無競争で
1S - 3NT*
4S - 4NT⁑
5C⁂ - 5S/
* スイス3NT🗡 ♠4+枚、13-15 HCP。(下に解説)
⁑ ♡がトップ2ルーザーなので、RKCは危険。(同上)
⁂ 1枚か4枚。
〔解説〕 *の所は、ACBLもハーディー-つくばSciもジャコビー2NTを12(+[良い])HCP以上にして居り、このSもそれに該当する。その場合には、スイスと異なりオープナーの手が詳細に示される。
- 4S ファストアライバル
- 3台スーツ ショートネス
- 3NT 堅実(sound)オープンで5枚スーツ
- 3S 〃 〃 6〜7枚スーツ
- 4台スーツ AKQの内2枚含む5枚のセカンドスーツ
一方でジャコビー2NTを16+HCP以上に限定することにも、キャプテンシーについてシステム上の合理性が有り、🗡🗡 このスイス3NTとセットにするのが普及して居ることにも相応の理由が有る。
ただ、つくばSciの立場では、イージーに過渡期のシステムとのパッチワークをすることはせず、現行システムで物足りないペアには、ハーディー-レイズを奨めて居る。
その要点は、12+〜16-HCPと4+枚サポートを持っていて、
❶ショートネスが有る場合、オーバーJSに依る隠しスプリンター
❷無い場合、逆転トランプスイス
更に
❸メイズ・アスキングビッドを使う。
このSのハンドに適用すると、
1S ー4C (KQxx以上のサポート)
4S/
Nから見ると、切り札は品質過剰(強さが重複)で、サイドスーツは合わせて15 HCP(全部で30)だから、4Sでサインオフ。(ハンドは次稿に)
⁑の所、スラムトライは、ハーディー-レイズでなくとも、オーバービッドだと判断出来る。(次稿に)
なおハーディーシステムとバーゲンレイズは整合しないので、後者はハーディー-レイズのヒント乃至参考になっては居るが、その構造を取り入れるのは前者を捨てることになり、別の方向になります。
🗡 1990年代2/1の揺籃期に、日本にも紹介されたが、誤って「ジャコビー3NT」と呼んだ影響力のある教師格の人物が居たらしく、首都圏ではその方が通用している様子である。
🗡🗡 ハーディーは、その状態を「犬の尻尾が頭を振り回して居る」と形容して居る。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます