我が影(二) 11/23朝 (鵜の岬の波打ち際に降りる石段)
(承前)
貴女の考え方には、このハンドではSがデクレアラーになった方が良いということも含まれて居るようです。
それだと前稿のTRFでなくて、次のビッドが良いでしょう。
STAY(ステイマン) - any(何でも) - 3C はCのスラムトライ。
勿論つくばSciのCCには記載して有りますが†、この後のことは、全く決めて有りません。大丈夫なはずですが、ちょうど良い機会なので、一番スムーズなビッドを書き上げて見ます。
N S
1NT 2C
2H 3C (まさかCAが無いとは、オープナーは思わない。)
3H (Ace) 4C (マイナーウッド。セルフサポーティング+2枚サポート保証だから。)
4S (前稿みよ) 6C
これを6NTに直す人は居ないでしょう。ただ、前の話に戻りますが、このスラムトライの約束をして居ることを忘れて居たら、滅茶苦茶になることは同じです。
ただ、このビッドには、約束を忘れるというよりずっとレベルが高い懸念が有ります。それは、次のように、オープナーが自分でマイナーウッドをしてしまう場合で、そうすると、ビッドのキャプテンシーが、貴女から離れてしまいます。
同じビッドからオープナーがマイナーウッドをする。
N S
1NT 2C
2H 3C
4C(マイナーウッド) 4NT(2KCとCQ)
ここでオープナーが6CをビッドしてくれればOKですが、お互いに判断の確信が持ちにくくなる嫌いが有るし、レスポンダーがもっと強いときに、グランドスラムを見失うことも起こる。
だからオープナーは、マイナーウッドの機会をなるべくレスポンダーに回すように配慮すべきです。‡
下ごころ NTオープンの後のキャプテンシーが、レスポンダーに有ることを忘れる勿れ。
__________
† 拡大CC(サマリー)。JCBLサイズの試合携帯用CCの最新版からは、スペースのため割愛したばかりだが、この辺が危ないようであれば、何とか入るよう工夫したい。
‡ RKCは、大抵の場合には強いハンドから訊いた方が最終判断がしやすくなるものだし、2トップルーザーが有るスーツを含むというその禁忌も、CTRL(コントロール)ビッドをし合うことによって強い方が先に克服しやすいのだけれども、今回のハンドは、マイナーウッド(つくばSciでは「禁忌無し」にしている。)が、ときたま生じる4NTのRKCのその不都合さを見事に回避できることの見本のようである。
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