Tsukuba Scientific, Bridge Seminar

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楽園のブリッジ倶陀8 ハミルトン戦略を試す(続々)

2022年09月21日 | 照千楽園


【絵乃詞】インドからこの王冠のダイヤモンドを返せと言われているそうな。

ヨーロッパではうっかりこの種のことを話題にすると人間関係が壊れてしまう。例えばイタリー特にローマには、他所から持って来た物がゴマンとあるが、イタリー人は、自国から奪われた物の方がより貴重で大量だと主張している。

承前。今のつくばシニアリーグは、新人教育とは最早言い難い独特な存在に見える。しかし4チームしか無いのは、参加料が同じなのにマスターポイントが少ないとか、新人教育に冷淡だ(或いはブリッジプレイヤーとしてそれに向いていない。)とかという大元の雰囲気を今でも引き摺っているのやも知れぬ。

閑話休題。

一方で、この変則的な小規模リーグは、参考問題の宝庫とも言えるような。

私が偶々助っ人で出た前回のSRR(8ボード×3ラウンド 9/10Sat.)について、もう少し見て行きましょう。ハンドやスコアの詳細は、つくばクラブの公式サイトに公開されているので、具体的な内容に興味が有る方は、それを参照してください。

私はXさんのチームに出ましたが(Sにステイ)、最初のラウンドの対戦相手をZチームと呼びましょう。IMPは27-14で、VPだと15-5ですが、どうもそういう採点法ではないような。

BD1 シンプリファイドプレシジョンで6H。当方11IMP.
BD3 私のテーブルでEが3NTメイク、裏(チームメイト)はSの2Sに譲って、滅多に無いゲームとパーシャルのスィングで-12IMP.(と早くも予想外の逆転)

これは3NTがオーバービッドなのですが、♠の4thベストリードで落とせなかったのは、当方の不思議な(ビッドもプレイも合理的に再現できない。)大ドジのディフェンスミス。

バルのゲームだから、E-Wが3NTをビッドしたのは、ハミルトンに待つまでもなく、無謀とまでは言えませんし、彼は別の文脈ながらディフェンス側はミスする可能性が大きいから、なるべくデクレアしたほうが得だとして居た。

この惨事(ノートルダムが焼け落ちた位❕)から、奇跡的に再逆転できたのは、

BD7 私のテーブルで、E-Wがスラムトライして5H1ダウン。裏は4で止まったので、+12IMP転がり込んで来た。

これこそがハミルトン戦略の値打ちやも知れませぬ。何もスラムに無理することは無いと言うのが彼の主張だった。

もしE-Wがこの戦略に従って居れば、このラウンドは10-10だった。
(この話続く)

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