レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

紀元前のワーカホリック男

2006-06-17 17:41:05 | ローマ
 ドイツ語の授業の教室で、まえの時間の配布物が残っていることがある。西洋史のようで、読んでみて理解不可能ではないので持ってくる。ローマ史の参考書一覧とか、「古銭学--ギリシアやローマのコインは古典文明のほとんどすべての側面についての情報を含んでいる 銘から皇帝や都市の名前、あるいは造幣責任者の名前がわかる」とか、「トイトブルクの森の戦い戦場跡発見に寄せてーーアルミニウスの神話化と脱神話化」なんて、中々もうけものだ。
 きのうあったコピーには、「アグリッパの後任にはスィクリウスとガレリウス・トラカルスが執政官の時(68年)、アルビウス・クリスプスがなった」「執政官クイントゥス・アエリウス・トゥベロとパウルス・ファビウス・マクスィムス(前11年)マルクス・アグリッパにより建設された、市内および市に隣接する建造物内にある公共噴水の数について報告し、この問題への処置を元老院にうかがっていたところ」云々とあった。ページの下に「第三編 ローマ市の水道書」と書いてある。この授業の参加者は、ミーハー心とは無縁でアグリッパの名前に接しているのだろうか、嬉しいような残念なような。

 マエケナスにふさわしい表現が「悠々」「飄々」とすれば、アグは「黙々」「バリバリ」だろう。粉骨砕身、東奔西走。 お馴染みのローマの人々で、ユルスやマルケルスはけっこう作家によって違いがあるけど、アグリッパのキャラクターは、マッシー、マクロウ、慧さん、かなさん、M野さん、朝香&あや版、河津さん、さほど大きなギャップはないと思う。 アウちゃんは、ぐーたらしてる姿も違和感ないし、マエケナスは状況が違えばなんの問題もなく高等遊民していたろう、しかしアグは、たとえ一般市民でも一兵士でも、働き者としてしか想像できない!動物に例えるならやはり犬、忠実で勇敢で勤勉な大型犬。ーーでもって、自分よりも小さくて非力な美ネコにアゴで使われていたりするんだな、と妄想。
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