レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

5月の文庫新刊を点検すると

2014-04-13 12:18:03 | 
 5月の文庫新刊リストに目を通す。図書館待ちするのは、
・バルザック『オノリーヌ』(ちくま)
・本村凌二『愛欲のローマ史』(講談社学術文庫)
・小倉千加子『「赤毛のアン」の秘密』(岩波現代文庫)
 佐藤愛子さんの『これでおしまい』(文春)は買おうと思う。

 図書館の休みが終わった。順番待ちもしくは購入待ちしていた本が3冊届いた。

 井上靖の全集は2種類出ている。生前に出た小説全集と、死後に出たもの。前者は、生前ということからしても「全」ではあり得なかったことは仕方ないが、あとの「全集」は、詩、エッセイ、短編は網羅するが長編は一部割愛しているという。74本のうち収めたのが43本・・・って、半分近く漏れているじゃないか。末期の作品で、『小説全集』にもはいっていない『異国の星』がないなんて、あんな名作をいれてないなんて納得いかないぞ。長編というよりは短編集で講談社文庫では上下巻、『ヒマラヤの月』は特に良い。
 それにしてもまあよく読んだなあ。これた74本のうち、ひとつだけ知らないタイトル、『座席は一つ空いている』、これは「県内」に広げて検索してもない。
 井上靖といえば、自伝的作品や中国・西域ものが代表作として名が挙がるけど、数の上では現代恋愛小説のほうがずっと多い。このジャンルでは『氷壁』『あした来る人』あたりがポピュラーか。74本のうち、時代・歴史ものは18本。11本が日本。『風林火山』『額田女王』『後白河院』『天平の甍』などは、新潮文庫で安定して出ている。

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