レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

読んでみたら面白かった異性マンガ?

2018-05-13 09:46:11 | マンガ
 mixiの「つぶやきネタ」に、
「読んでみたら面白かった、自分とは異性向けのマンガは?」
というお題が出てきた。日本語として奇妙だけど言わんとすることはわかる。女の場合、青年誌・少年誌のマンガを、男が少女マンガやレディスコミックを読んだ場合、ということであろう。「読んでみたら」は、女は女マンガを、男は男マンガを読むのが普通だという前提に立っており、昨今、女で男向けマンガを読むなど珍しくもないので、それがあたりまえだという人にとっては違和感があるに違いない。
 私の場合どうかといえば、基本的にやはり少女マンガ読みである。
 女子高漫研の後輩が貸してくれた『スラムダンク』、弟の持っていた『ペリカンロード』などがそれに挙げられる。
 新しいところでは、『聖おにいさん』『テルマエ・ロマエ』も挙げてよさそうなものだけど、私の中でなにかひっかかる。それはなぜかといえば、歴史もの(の一種)というくくりに入れられるから。それならば私にとって、ガラにもないと抵抗を感じる理由もないのである。
 『スラムダンク』『ペリカンロード』の場合、スポーツやバイクという題材では通常私の守備範囲ではないので、「読んでみたら」にしっくりくるということである。
 弟がジャンプを買っていたころに好きだったのは、『王様はロバ』、『マインドアサシン』、『ワイルドハーフ』等。

 『内閣総理大臣織田信長』も歴史ものくくり、『セスタス』も然り。
 あ、『チェーザレ』も!ーーこれが少女マンガとして描かれてイタリアでもウケていれば、塩野さんに対してざまあみろと思えたのに残念だ。

 『ヘタリア』、もともとネットの作品だけど商業誌では「バーズ」も「ジャンプ+」も男向けだ、でもあれを男ものと見なすことには抵抗があり過ぎるぞ。
 『きのう何食べた?』、青年誌だけど作者は一般少女誌でもBLでも描いているし。

 現役少女以外を読者から締め出すと「少女マンガ」はまず滅亡するだろう。少女がこだわらずに少年誌青年誌を読むのはいいことだけど、せっかく日本の誇る少女マンガという世界が手近にあるのだから、きちんと目を向けて欲しいと元少女でいまも少女マンガを好きな私は切に思う。「半径50m」でも丁寧に繊細に描いた名作はあるだろうけど、非日常の壮大さを味わえる世界も少女マンガに残してほしい。そういう作家たちをだいじにしてほしい。
コメント
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