レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

ローマの話題ぽつぽつ

2009-06-04 10:00:57 | ローマ
 4月に来たアマゾンからの宣伝メールに
『2000 Jahre Varusschlacht - Imperium』、Amazon.co.jpでお求めいただけます
『2000 Jahre Varusschlacht - Mythos』、Amazon.co.jpでお求めいただけます
と続いた。「ヴァルスの戦闘2000年」の「帝国」「神話」、ドイツでの本。ゲルマンのローマに対する反抗ややはり注目に値するということだろうか。
 5月に来たのは
Augustusの『Res Gestae Divi Augusti: Text, Translation and Commentary』、Amazon.co.jpでお求めいただけます
Titus Liviusの『Ab urbe condita. Liber XXVII /Roemische Geschichte. 27.
Buch』、Amazon.co.jpでお求めいただけます
 前者はご覧のように英語、後者はドイツ語の本。つまり『業績録』と『ローマ史』だな。Augustusの、などと、あたりまえの著者のように名前を並べているとなんとなく笑いを誘う。それにしても、リウィウスの『ローマ史』、岩波文庫で上巻が出たきりあとが続いていない。

 『セスタス』の15巻が「第1部完結」。
 史実に沿って、アグリッピナがかつぎだそうとしたブリタニクスがネロによって毒殺される。無思慮な母メッサリーナの遺児たちはたいへん哀れ。この作品の場合、ブリタニクスは、アグリッピナを信用はしていなくとも、手をくむことを少なくとも自分の意志で選んだということで、少しくらいは救いがあったということなのだろうか、せめてそのくらい思わないとかわいそうすぎる。オクタヴィアも、占い師にみてもらうエピソードから、10年後にはもうあの世にいることが確定してしまったので、史実を無視して助かる展開はもはやありえない。こちらにも、精神的な意味でなにかの救いが描かれてくれるのだろうか。
 ポッパエアとの出会いも控えている。(あの迫力ならばネロは尻にしかれるのも当然だろう) まだまだ描くべきことはたくさんあるのだ、しっかり続いてくれ。
 ・・・・・・もう一人の主人公、タイトルロールのセスタスのほうも描かないといけないし。そりゃ私としては、実在人物たちのわんさかいるルスカサイドのほうに関心が大きいけど。

 最近出た『知識ゼロからのローマ帝国入門』、立ち読みした程度だけど挿絵はわりにきれいなタッチだ。
コメント (4)
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