ビーチフロント

さて、今日は、私達も手を焼いている物件の一つを少しご紹介。

どの投資家も必ずビーチフロントの家や土地を求めます。しかし、ビーチフロントにある全ての土地は、国のもので高いお金を払い国からの要請があればいつでも国に返すという条件で買います。買うというよりは、借ります。

ただ、ビーチフロントにある土地は大体が権利書を持ってないオーナーばかりで権利書を制作するとなると半年から１年はかかります。

では何故、権利書がないのか？
基本的にブラジルでは、みんな税金対策の為に権利書は前のオーナーだったり、下手すると最初の地主の名前のままになっています。最悪の場合、オリジナルの権利書が無くなった。何て事もあります。

では、どうやってこの人が今の地主だと証明されるのか？
代理筆跡人という形で書類を制作し、この土地、家に関してはＯＯさんが代理で筆跡出来るとするのです。

しかし、そこに落とし穴も。。。
代理筆跡人の書類は実は、何度でも制作出来るからです。と言う事は、ドジな不動産屋や売主から買うと、ダブって土地や家を売ってた何て事もあります。

ビーチフロントで無い場合、１ヶ月程で名義を変えたりと出来る為、前金を払って名義変更が出来てから残りを支払うなどする為、そういう犯罪は殆ど防げます。

がビーチフロントの場合、名義変更の前にいろいろな手続きがあり、とても時間も要します。しかも、どれだけ時間がかかるか分からないので、大体の売主は、名義変更が出来てないにしても、全額を要求することが多いです。不動産屋も半年も１年もその物件のプロセスに付き合いたくない。。ってのが事実だからです。
私達の顧客の中にも、もう６ヶ月以上経っていますが、まだ一つの書類も進んでいない。というケースもあります。

私は個人的には、ビーチフロントは確かにとても魅力ですが、潮風が強いため、窓が開けられない。だとか、部屋が潮風で傷みが早かったりだとか、新しい問題では地球温暖化で海のレベルが上がっているので、買ったはいいが、売れない。。等があるので、オーシャンビューが望める丘だとか、ビーチフロントではなくビーチロード近くの家をお勧めしてます。
ビーチフロントよりは、半額以下に安いし、海には近いし、生活もしやすい、税金も安くなるし、名義変更も比較的ややこしくなく。と利点が多いからです。

これから、ビーチフロントへの投資をお考えの方は、ブラジルはまず先進国ではない。と言う事、リスクや我慢は必ず背負う必要があるということを念頭に投資しましょう。