本日10時から!
本日19日からはじまった『太陽の塔』内部見学に行ってきました
10時30分からの回で入場です。
10時前に到着したときには、入り口付近にはテレビ局のカメラも多数。大注目の初日です。
残念ながら中は撮影NGですが、ネットを検索したら写真はたくさん出てますね。
ちなみに配られたパンフレットの中身はこんな感じ。
10時30分の入場者をさらに16人ずつのグループに分け、順番に案内してくれるので、一つ一つの展示をじっくり鑑賞することができます。
最初の展示は『地底の太陽』。万博後行方不明になっていたものを今回資料を元に復元したものだそうです。岡本太郎独特の曲線のうねりが迫力満点
そしてお待ちかねの生命の樹。当時展示されていた生き物たちは多くが処分され、また残っているものも傷みが激しかったため、今回の公開にあわせて復元・修復されたものがほとんどで、塔の内部自体も耐震補強のため以前より細長くなっているそうです。万博当時はエスカレーターでしたが、重量を軽くするため階段に変わっています。
アメーバや三葉虫の古代生物から進化していって、恐竜、そしてネアンデルタール人へ。私たち人間は積み重ねられた膨大な時間の恩恵の上に生まれた小さな存在でしかありません。地底でのたくましい分厚さにくらべ、人類の先へと伸びる道は、あまりに細くたよりなげです。
「私たちの未来はどうなっちゃうんだろうね」
隣で友人がつぶやきました。
パンフレットに岡本太郎は「人間の身体、精神のうちには、いつでも人類の過去、現在、未来が一体になって輪廻している」と考えていたとあります。
内側にこの生命の樹を抱えた太陽の塔があれほど揺るぎなく大地に根ざしている理由がわかる気がしますね。
ところで、生命の樹で残されているのはゴリラなど一部だそうですが、もう一か所、あるんです。
それは、太陽の塔の『手』。内側の鉄骨が当時のまま残されています。万博当時は右腕からエスカレーターで外に抜けられたんだとか。
これはかなりテンションあがりました。とっても緻密に構成されていて、その技術が素晴らしいし、なにより48年前にここを通り抜けた人たちの熱気が伝わってくるようです。
万博は当時の人にとっては「事件」だったに違いありません。そして、その祭りの狂熱に流されることなく、いのちの根源を残そうとした太郎氏の魂に脱帽です。
また来ます!