足元の一歩から
小さなことからコツコツと…がモットーのはずなのですが,実際の毎日は?





『手術を受けよう』



二人で話し合って決めた数日後,仕事が終わって一本の電話。
嫁さんからでした。滅多なことでは電話をしてこない嫁さんですからただごとならぬ雰囲気…


嫁:「大変なことになった!」

私:「?」

嫁:「私,妊娠してるかも…」






え…  妊娠って…?  





え~!?









娘が生まれて11年間,「二人目を…」と色々頑張ってきました。

でもなぜかなかなか授かることは出来ませんでした。
もちろん,産婦人科でのタイミング指導なども受けたりしました。



それでも出来ない期間が数年間…



「あまり焦るのは良くないよね。」といって犬を飼い始めたのが3年前。
ある意味,少しあきらめの心境でした。


2匹目を飼うことを決めた昨年春は,すでに子供が出来るなんて思ってなかった頃。
一人娘が生まれてくれたことだけでもありがたいと思わなければ…


そう思っていました。



それが,こんな時に。



嫁さんが妊娠したこと自体は嬉しいことです。
けれど妊娠した時期を逆算すると,頭の精密検査を受けた時期と重なっています。
かなりの放射線を浴び,血管造影剤も飲んでいます。

…胎児のへの影響は??


一番にそのことが頭に浮かびました。


それに手術は??



妊娠に気がつかなかったのが迂闊であったといえば確かにそうです。
けれど,この10年近く,あれだけ望んでいたのに出来なかったんです。
動脈瘤が見つかった事のストレスで生理が遅れていただけのこと…そう安易に考えていたんですね。

後で思い返してみれば胃の状態がおかしくなったと思っていたのも「つわり」だったようです。



全く予想していなかったので,二人ともその兆候さえ見逃していたのでした。




どうしたらよいのかわからぬまま再度病院で相談です。



病院の先生の話だと,血管造影剤や放射線の影響はまず胎児に影響はないだろうとのこと,でした。
しかし問題は動脈瘤をそのままに出産をする場合は破裂の可能性が高くなるだろうと言うことでした。
妊娠後期は血圧が高くなりますし,出産となるとなおのことです。

産婦人科の先生はこのままでの出産は反対の様子でした。
はっきり口に出しては言われませんでしたが,『今回は子供をあきらめますか?』という感じでした。


子供をあきらめる…今回あきらめたら本当にもう次はない年齢です。
できればあきらめたくはない-けれど母胎のことが一番というのは当然です。




悩みました。



妊娠したまま,頭の手術は出来ないのだろうか?
脳外科の先生に再度相談しました。

「(妊婦さんの動脈瘤除去手術の)前例はありません。が出来ないことはないでしょう。安定期に入れば問題はないと思います。」


前例がない…確かに動脈瘤が見つかる年齢と妊娠する年齢はあまり近似するものではないでしょうから,症例数は少ないのかもしれません。



覚悟が要るものでしたが相談の末,安定期に入り次第,手術を行うことにしたのでした。






















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