未だに何となく肌寒い日が続いています。例年の四月ってこんなものでしたっけ?
診療室も暖房が入らなくなってまる一週間が経過しました。鉄筋コンクリートの建物は冷え切ったみたいで,お昼にお日様が覗いていてもなかなか室内の気温は上がりません。
そのため余計に寒く感じているのかもしれませんね。
今日の診療中のことです。
患者様が
患:「先生,歯とは関係のない話なのですが『ポスドク』ってなんですか?」
と尋ねられます。
私:「?,大学などで博士号を取った後,日雇いの身分などで研究職を続けている方の総称だと思いますが…」
患:「やっぱりちゃんとした身分では無いのですよね。」
どうやらご自身の御子息から,この四月から『ポスドク』になったと連絡があったのだそうです。しかし,『ポスドク』って何?と尋ねても一向に答えて貰えないとのこと(^^ゞ。
おそらくお子さんは,ご両親に心配をさせまい,あるいは身分の説明がめんどくさかったのかもしれません。
ポスドクの身分は金銭的には非常に苦しい立場であることが多いです。そんな環境で研究を続けながら,パーマネントな研究職へ就く…パーマネントな研究職は数に限りがありますから結構大変です。研究の内容によってはアルバイトさえままならないこともあります。
自分も同じような環境を経験してきたため,他人事とも思えず,自分のポスドク時代の苦労話などしてしまいました。
私:「頑張って応援してあげてくださいね。」
患:「何歳になったら,親から独立してくれるのですかねぇ…」
幸い,自分のポスドク時代はアルバイトで生計が成り立ちましたから良かったですけど,アルバイトがなければ,仕送りが必要かもしれません。
みんな頑張っているんだなぁ…と懐かしくなる出来事でした。
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