足元の一歩から
小さなことからコツコツと…がモットーのはずなのですが,実際の毎日は?




天気予報をみると夕方から夜にかけて雨です。

しかし,朝家を出るときはご機嫌な青空

通勤どうしようかなぁ…と暫く悩んだ末,車で出勤することにしました。あまりの気持ちの良さに朝からオープンです。
今は道路脇に植えられた躑躅が満開で,花のベルトが出来ています。そばをオープンで走ると花の香りがほのかに漂います。

この躑躅をみると思い出すことがあります……

この躑躅のベルトは,徳島市内や鳴門市郊外至る所でお目にかかり,こちらに住んでいる限り珍しいものではありません。

しかし,今から17年前,私がはじめて徳島を訪れてこの光景を目にしたときは驚きました。

17年前,大学4年生になった私はサッカー部のキャプテンを任されました。…いやサッカー部といっても歯学部内のクラブですから,同好会に毛が生えたようなものでたいしたレベルではありません(笑)

しかし,そんなレベルのクラブでも真剣勝負の場が年に一回ありました。夏休みに開催される歯学部の全国大会です。私の大学は,その大会でまだ二回戦突破をしたことがありませんでした。

自分がキャプテンを任された年,真剣にその大会で上位進出をしようと他の同級メンバーと話し合いました。本番の夏までわずか4ヶ月でしたが,例年の同好会的練習とは打って変わってスパルタ練習を課しました。監督や指導者がいるわけではないので,すべて自分がスケジュールを考えます。

中学高校時代の経験を元に,自分たちでは限界に近い練習をしました。もともと同好会的クラブであったのをいきなり体育会系の体制にしたので,一部のメンバーからは反感も買っていたと思います。

その年の会場だった徳島もGWを使って下見に訪れました。それがはじめての徳島訪問だったんですね。道路脇の躑躅のベルトがとてもきれいなのが印象的でした。




本番は,一回戦を無事突破し,二回戦に駒を進めました。二回戦,試合は8割近くは攻めているような展開で,点がはいるのも時間の問題と思っていました。しかし,それは相手側の作戦であり,守りを固めた相手からゴールを奪うことは出来ず,時間だけが経過していきました。そして後半,たった一回のカウンター攻撃に点を奪われ,その後は焦りからかミスも多く,結局負けてしまいます。

試合後,後輩達が悔し涙を流してくれました。「あんなに練習したのに…悔しいですよ…」スパルタ練習にいやいや付いてきてくれていると思っていた自分には意外な涙でした。


ただ,スパルタ練習の成果はその大会後に徐々に現れ,その年の岡山社会人リーグ三部で優勝します。

自分のスポーツ人生で最も自発的に真剣にサッカーに取り組んだ一年でした。


ですから躑躅のベルトを見るとそのとき気持ちを思いだし,なんとも懐かしくなるのです。






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