足元の一歩から
小さなことからコツコツと…がモットーのはずなのですが,実際の毎日は?




今日から本格的な診療室空調工事が始まりました。

工事関係の朝は早いです。今朝は朝7時には自宅を出発し,8時前には診療所に着いたのですが,すでに工事は始まっていました。

空調を新設するに当たり,電気基盤も増設します。ならば,電気ストーブを使うとブレーカーが落ちてしまう現状を打開してしまうこと,院内LANの環境も整える等等「ついでに…」的工事も増え,改装しない部屋がないくらいの大がかりな工事になりました。

果たして今度の火曜日は通常の診療が出来るのかしらん?と思えるくらい今日の室内はぐちゃぐちゃです(笑)。

また,二日間かけて整理した不要品も産廃業者さんに4屯車一台と二屯車一台の二台で出向いてもらい,引き取っていただきました。

その際,十年以上経過している患者様のカルテも処分しました。それでも十年分以上あります。先代は歯医者をしはじめて三十年以上ですからね…今までは保管していたのですが,保管していても探すことが出来ないため,役には立っていない状況でした。

これは個人情報ですので,処分には慎重さが要求されます。厳重に段ボールに梱包したものを産廃業者の二屯車に積み,焼却場まで運び,そのまま焼却炉のコンベアーに乗せてもらいます。

ただし,段ボールに入ったままでは「(空気が入らないので)火の通りが悪く,内部が燃え残る可能性がある」とのことだったので,焼却場まで立ち会いました。
そこで,コンベアーに乗せる直前で段ボールから出してもらい,一枚残らず焼却炉内に入っていくのを確認してきました。

巨大な焼却炉は高さが5mほどもあります。焼却炉内部もガラス窓から覗けるようになっており,現場の方のご厚意で覗かせてもらいました。

「・・・・・・」

ものすごい炎の柱に言葉を失い,ただただ呆然としました。これでは紙などは灰さえ残らない感じです。

さらにその方に教えていただいたのですが,今時の焼却炉のシステムは,燃やすことによってでた煙を400本ものフィルターに通して有害成分を吸収させ,その後大気に放出しているのだそうです。ですから燃焼室以外の部分がやたらと大きく,倍以上の容積をとっています。

確かに煙突からは無色透明な気体しか出ていないようで,以前の焼却炉にありがちなモクモクとした煙は見あたりません。

燃焼後の灰についても,すぐに水に通して純粋な灰と土などを分離し,さらに処理するという念の入れようです。非常に感心してしまいました。

とっても良い勉強をさせてもらいました。

まるで「私たちの出すゴミはどうやって処分されるのでしょう?」という「働くおじさん」のテレビを見たか,社会見学をした感じです。(ところで,まだ「働くおじさん」ってあるのかな??)

その後も診療室で夕方まで工事に立ち会いました。

夜は,市内若手の歯科医勉強会。終了して自宅に帰ったのは夜の11時…

今日はとても長い一日でした。
明日もまだまだ工事は続きます。


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