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沖縄から東京へ!流転の写真日記

【May_14】武士と建設業by隈研吾

2018-05-15 | TOKYO
武士をしっかり往生させてやらなければ、日本は救われないというのが、
ボクの基本的な考え方である。

武士は江戸時代にも往生しなかったし、実は明治時代にも往生しなかった。
往生しなかった武士の暴力性が、第二次大戦へと日本を導いた。
建設業も建築設計者も、すべて武士の生き残りである。
一刻も早く、往生させてやらなければ、何が起こるかわからない、
どんな暴力的な状況が起こるかわからない…と、ボクは危惧するのである。

そのためにとりあえず、ボクは倫理と美を否定しようと考えている。
敢えて誤解を招く言い方をすれば、日本の建築も都市も、必要以上に美しすぎ、ちゃんとしすぎている。
その武士道精神のおかげで、都市は立派だけれども、つまらなくなったし、
日本の建築単価は、世界に類がないほど、に高額となった。
武士と政治と経済とが結託して、外部参入のできない閉じた場所を作り上げたので、
いかにコストが高くても、何の問題にもならなかった。

この結託関係を打ち破るには、これまた誤解を恐れずにいうならば、
美の代わりに「商」を建設業に持ち込むことである。
江戸時代の武士たちは、「商」を徹底的に低く見て、排除した。
「商」の持つ、自由さこそが自分たちをおびやかすと見たからである。
士農工商というヒエラルキーが示すように、倫理と美を重んじる武士が最上位であって、
「商」は最下位として、貶めた。

同じようにして、日本の建築業界も、商業を低く見下ろしてきた。
商業建築に手を染めた建築家は低く見られ、高額な税金を投入して建設された公共の美術館、
文化施設を設計しないと、一流の建築家とは見なされなかった。
政治と業界との結託システムにしっかりと乗らないと、
建築界では一流の人、一流の武士と認められなかったのである。


  ↓ ↓ ↓

人口減少社会の未来学における建築家隈研吾氏の言葉。

まさに武士道〜。今の日本社会を被っている、偽善欺瞞の根幹は、コレだわ。
国会で官僚がことごとく政治家を庇う「虚の発言」をし続けているのも、
建前社会における武士道を履き違えちゃってるから。
江戸から明治へと移行するときに長州藩が強いた武士の矜持を、
敗戦後ののちも、天皇からアメリカへと敬う相手をすり替え、
ひたすら誇示し続けているから、
安倍がしどろもどろな発言を繰り返しても、
その矜持「保守」のため足並みを揃えている。

日本の街並がつまらないのも、その足並みの揃えた感じがあるからだし。

「葉隠」の右に倣えな理想ばかりで、
内実を伴わない人間ばかりが溢れているっつう。

この形骸化した日本を建て直すのは、やはり市民レベルの発想であり、行動なのだと。
正鵠を得たり…の、隈さんの言葉でした。


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