
【市長選告示】歌川達人監督映像作品『2021年春、豊岡と選挙』
2025年4月19日→4月26日まで 監督・撮影・編集/歌川達人
西川美和監督の作品『永い言い訳』(2016)に「人生は、他者だ。」という名言がある。
映画の中では、人間は生きる上で愛する他者の存在が不可欠だ…というニュアンスの、
密な関係の喪失から発せられた言葉だけれども、他者との関係性〈あいだ〉の中で
自身が照射されるという木村敏の哲学を借りれば、
まさしく人生は、他者の中にのみ存在すると言えるだろう。
先日のコミュニティ取組体制検討委員会の議論の中でも、
「コミュニティは器である」という言葉(共同体はトップダウンではなくボトムアップが全ての意)が閃いたのだけど、
共同体とはあくまで〈他者性〉の醸成にのみ継続が可能であり、
個々がバラバラに利己を主張し出したら、
コミュニティという器は体を成さないのである。
4年前の中貝さんの奮闘と敗北を追ったこの映像作品を見て、
ドキュメンタリー監督の大島新さんが
「未来よりも今を問うスタンスは世界的な傾向」との感慨を述べていたのだけど、
トランプにしろネタニヤフにしろプーチンにしろ、
椅子取りゲームの我田引水な振る舞いに終始していて、
近視眼的な利益を奪取する姿勢から〈未来〉は見えてこない。
「人生は、他者だ。」
この言葉を手帳に記した『永い言い訳』の主人公であり作家である衣笠幸夫は、
最愛の妻を事故で喪ったことでこの境地に到達した。
関貫市政の4年で喪ったモノを再確認する意味でも、
歌川監督のこの映像作品は見届けておくべき。
投票日前日まで毎日上映中。
#photobybozzo
2025年4月19日→4月26日まで 監督・撮影・編集/歌川達人
西川美和監督の作品『永い言い訳』(2016)に「人生は、他者だ。」という名言がある。
映画の中では、人間は生きる上で愛する他者の存在が不可欠だ…というニュアンスの、
密な関係の喪失から発せられた言葉だけれども、他者との関係性〈あいだ〉の中で
自身が照射されるという木村敏の哲学を借りれば、
まさしく人生は、他者の中にのみ存在すると言えるだろう。
先日のコミュニティ取組体制検討委員会の議論の中でも、
「コミュニティは器である」という言葉(共同体はトップダウンではなくボトムアップが全ての意)が閃いたのだけど、
共同体とはあくまで〈他者性〉の醸成にのみ継続が可能であり、
個々がバラバラに利己を主張し出したら、
コミュニティという器は体を成さないのである。
4年前の中貝さんの奮闘と敗北を追ったこの映像作品を見て、
ドキュメンタリー監督の大島新さんが
「未来よりも今を問うスタンスは世界的な傾向」との感慨を述べていたのだけど、
トランプにしろネタニヤフにしろプーチンにしろ、
椅子取りゲームの我田引水な振る舞いに終始していて、
近視眼的な利益を奪取する姿勢から〈未来〉は見えてこない。
「人生は、他者だ。」
この言葉を手帳に記した『永い言い訳』の主人公であり作家である衣笠幸夫は、
最愛の妻を事故で喪ったことでこの境地に到達した。
関貫市政の4年で喪ったモノを再確認する意味でも、
歌川監督のこの映像作品は見届けておくべき。
投票日前日まで毎日上映中。
#photobybozzo