#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【旧盆】園田エイサー

2009-09-02 | Photo-diary
09月01日。火曜日。
曇り時々雨。旧盆のはじめ「ウンケー」の日。

取材で沖縄最後のお仕事を任された。
題材は「エイサー」。
締めを飾るにふさわしい沖縄の風物詩。

その代表的な「園田青年会」の道じゅねーに付き合う。
「道じゅねー」とは、その地区の先祖を迎え、送るためにエイサーで練り歩くこと。

エイサーの起源をたどると、
「念仏」や「猿楽」に通じるらしい…とは、同行のライター談。

ボクはどちらかというと韓国の「サムルノリ」に見られる
「農楽」に近いのじゃないかな…と思われるけど。

たしかに先祖の霊を迎える儀式と考えれば、
「念仏」と言われてもおかしくはないか。

  今日は平敷屋エイサーの取材なので、
  あの幽玄な踊りから「念仏」を感じるかもしれない。

ま、うんちくも大事だけれど、「道じゅねー」の魅力は
なんといっても町を練り歩くエイサーのド迫力にあると思う。

20時過ぎに園田公民館から気合を入れての出陣。
24歳の会長以下30名あまり。男子も女子も若手ぞろい。

こういった文化の継承が、沖縄はすばらしいと思う。
先輩後輩の関係が町社会の中でしっかり根付いている。
自然と規律が生まれる環境は、人間形成のうえでも恵まれている。

そして何より、彼らの踊る姿が勇ましく、清々しい。
「エイサー」を誇りに思い、その誇りある芸能を演じている自負が漲っている。

夜中の12時まで4時間、踊りっぱなしだったが、
全員疲れた表情を見せず、最後まで笑顔だった。

大太鼓小太鼓を抱えての4時間…相当な消耗だが、
町で出迎える地元のおじさんおばさんや、
小学生中学生たち後輩の憧れのまなざしに励まされるのだろう…
見事に最後まで演じ切っていた。

あらためて沖縄の純朴さを感じて、胸が熱くなった。

「いいところだなぁ、沖縄。」

あと3週間でお別れだなんて、寂しい話じゃないか。


Comments (2)
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