先月の末に、北へ行きました。
めずらしく高速道路を使って、一路秋田県立博物館へ「発掘された日本列島2016」を見に。
通称「列島展」は文化庁のHPによれば、全国で毎年約8000件近く発掘調査が実施されておりますが,
国民がその成果に実際に触れる機会は,極めて限られています。
このため,平成7年度から,そ の前年度などで特に注目された出土品を中心とした展示を構成し,
全国を巡回することにより,国民が埋蔵文化財に親しみ,その保護の重要性に関する
理解を深 めることを目的として始めました。だそうです。
なんだかんだ言ってもまあ、縁起物みたいなもんでしょうか?
とはいえ、やはり展示を受け持った博物館の担当職員は一人でも多くの人に足を運んでもらい、
少しでも文化財に対する理解と共感を深めてもらおうと、目に見えないご苦労をされているわけで、
やっぱり襟を正してみてしまいます。というか、「何が」展示されているかということももちろんですが
「どのように」展示されているかということも、きわめて重要なことです。
また、列島展は各地で開催されるわけですが、開催場所ごとに
受け持ち施設が企画した企画展示が併設されます。
今回の秋田県博では、地域間交流・物流から歴史的に社会を俯瞰するという
そんな試みがなされていました。
ただ単に西のものが東に運ばれるとか南のものが北に運ばれるというだけではなく
それに意味付けをして、その自称からどうやって社会背景や経済構造を浮かび上がらせるか。
ものが運ばれてくるということを通して、「もの」が「地域の枠を越える」ということは
いったいどういうことなのか、あらためて考えさせられました。
秋田県博といえば「菅江真澄」ですが、ある意味象徴的ですね…
とうわけで、あまり写真も無く(笑)大潟村を通って北秋田へ!
水門! 妖怪ポストの列に見えなくもない。
で、あくまでも道はまっすぐなわけです。