【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

皇帝ペンギンの潜水戦略_学究達=259=/塩見こずえ(08/11)

2021-11-27 06:00:59 | 浪漫紀行・漫遊之譜

長くて27分以上、深さにして560m以上 鳥類でいちばんの潜水能力

-65℃の氷原上で身を寄せ合い、雪しかない絶食状態にて繁殖地で抱卵するオス

卵が孵化する約120日間で体重は40%以上減少、再び海洋に戻る途中に死ぬオスがいる

オスだけが抱卵するコウテイペンギン、その潜水戦略を解き明かす塩見こずえ

【この企画はWebナショジオ_【研究室】「研究室」に行ってみた】 を基調に編纂

(文=川端裕人/写真=藤谷清美、塩見こずえ(調査) & イラスト・史料編纂=涯 如水)

塩見こずえ(08) /  第4回 見えてきたコウテイペンギンの「内面」 =1/2= ◆◇

 野生動物の観察で何かを解き明かす営みは、本当に地味なことの積み重ねだ。

 塩見さんは、「目の前」にいない動物の「内面」を知りたい、という。そのためのバイオロギングだ。バイオロギングは目の前にいない動物の行動を「見える」ようにする。そして、実験の時点での工夫やデータの解析で、「内面」、この場合は動物が行う「判断」やその背後に横たわる暗黙のルールについて垣間見ることができる。

 塩見さんが、博士号を取得した際の論文で明らかになったことを紹介しておこう。きっとペンギン好きな人たち(願わくば、その他の人たちも)、へえっと驚き、楽しんでくれるはず。

 結論から言うと──

 ペンギン牧場の環境で、コウテイペンギンは潜水を始めてから、237回はばたくまでには水面に引き返し始める。柵で囲まれていない野生でも大きくは変わらない。

 これが、塩見さんが発見した「暗黙のルール」。その範囲内で、コウテイペンギンは個性なのか、状況に依存するのか、様々な深度や距離の「旅」をする。

 この結論に至る出発点はこんな疑問だ。

「コウテイペンギンは深く潜ることができるので、前から潜水深度のデータがよく取られて、調べられていたんですね。他のペンギンですと、だいたい潜水深度と潜水時間に正の相関があって、深く潜るほど時間が長くなるんですが、コウテイペンギンは、浅いところですごく長い時間潜っている例がたくさんあるんです。結構マイナーな疑問かもしれないけど、いったい何なんだろうと」

 塩見さんが示してくれた先行研究のグラフには、たしかに、潜水深度100メートルくらいまでのところに、潜水時間が極端に長い例が多く見られる。ほかのペンギンでは、これが直線の上に乗るような分布を示すとしたら、コウテイペンギンだけ何か特別なのだということになる(ペンギンマニアのための註:同じく氷の下で潜水するアデリーペンギンでもコウテイペンギンと似た分布が報告されているそうだ)。

「実は、コウテイペンギンのデータを佐藤先生にもらって、潜水経路を計算したときに浅い潜水でも水平方向には遠くに行っていた例があることが分かっていたんです。つまり、潜水深度は浅いけれど、実際には氷の下ですごく遠くに行っていたわけです。これは潜水経路を計算しなかったらわからなかったことです。でも新しい疑問が出てきます。浅い潜水で、水平距離1km以上先まで行って帰ってくることがあるんですが、それが深い方向にはこれまでの記録でも最大潜水深度は560メートルほどです。浅く水平方向に行く方が距離的に遠いのはなぜか。この時、潜水時間も長いんですよね」

 ここで塩見さんはある発想を得る。「潜水時間」よりも「潜水終了決断時間」の方が、「暗黙のルール」を探るのに適しているのではないか、と。

 この部分は、ちょっと敷衍(ふえん)が必要だろう。

 行動の「結果」である潜水時間についての記述は、これまでも数多くされてきた。しかし、よくよく考えると、ある時間に潜水を終えるということは、その前に水面へ向かい始めていなければならない。とすると、潜水時間そのものより、いつ引き返そうか決める決断時間を見た方が、はっきりしたルールを見つけやすいのではないか、ということ。

・・・・・・明日に続く・・・

■□参考資料: ペンギンは海のハンター? (2/5) □■

__水中での意外な生態や驚異の潜水能力とは__

前回に続き、生態について語る前に水中を自由に泳ぎ回っているペンギンたちの魚を追い回している動画もあったのでそちらもどうぞ!

↓ ペンギン目線での様子(酔いやすい人は閲覧注意です!  https://youtu.be/snAvGxz7D04

↓ 周りから見た時の様子  https://youtu.be/RZAiuOBT1C8

こんな風に生きた魚を追いかける様子はテレビや水族館ではあまり見られないので、大海原で狩りをするペンギンの姿はなかなか新鮮ですよね!

水中に特化した身体

骨密度が高い

空を飛ばないので忘れてしまいそうになりますがペンギンはれっきとした鳥類の一種。通常であれば空を飛び回るために体重を少しでも軽くしようと骨密度を低くするような進化を遂げるはずです。しかし、ペンギンの場合はその逆で他の鳥類に比べると骨密度が高くズッシリとした重量感があります。

「魚をたくさん食べるからカルシウム豊富で骨太になったのか?」と思ってしまいそうですが、これは海に潜るためにペンギンが遂げた進化の1つで、骨をわざと重くして浮力による影響を少なくするためではないかと言われています。

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The BEST King Penguin underwater spectacle ever!

動画のURL: https://youtu.be/UdiyIEye5vc    

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

森のなかえ

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