【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

未知なる深海へ 高井 研 =106=

2018-10-16 06:09:06 | 浪漫紀行・漫遊之譜

〇◎ 私が知りたいのは、地球の生命の限界です” ◎〇

= 海洋研究開発機構(JAMSTEC)及びナショナルジオグラフィック記載文より転載・補講 =

 青春を深海に掛けて=高井研=  

 第6話  JAMSTECの拳―天帝編― 

◇◆ オールジャパンをぎゃふんと言わせる6つの策略 =3/3= ◆◇

新機軸に対抗するため、ボクたちJAMSTEC地下生命圏研究チームは「元祖アーキアンパーク計画」に勝つまでにしたい6のことを考えた。

その4つ目は、深海熱水環境に生息する微生物について、多様性を調べる以上に、優占する微生物の量を調べることを目指した。

実はそれまでの深海熱水の微生物研究では、深海熱水のチムニーや熱水の中で、どんな種の微生物が最も幅を利かせている(優占的に生存している)のかということも分かっていない状態だった。陸上の生態系の場合、その環境にどんな植物が一番多く存在し、光合成一次生産に貢献しているのかという生態学や物質循環を理解するための最も重要な基盤情報は、人間による直接調査や肉眼観察によって簡単に定量できる。しかし直接調査することが極めて困難な深海熱水における肉眼で見えない微生物生態系に関しては、そんな最も基本的な情報でさえ誰も分からなかったのだ。

5つ目は、やがて完成するJAMSTECの巨大地球深部掘削船「ちきゅう」を使った真・魁「海底下生命圏研究」を見据えていたこと。

BMS掘削によって得られる最深10数メートルの海底下コアは、海底下生命圏に対してその入り口を軽くノックした程度に過ぎないモノだった。

ボクたちは、「ちきゅう」を駆使して行われる予定の統合深海掘削計画(IODP)の推進のために立ち上げられた「JAMSTEC地下生命圏研究グループ」の選ばれしメンバーだったわけで、「ちきゅう」掘削による真・魁「深海熱水海底下生命圏掘削研究」を目指すことが求められていた。そこでボクたちは、沖縄トラフ伊平屋北熱水フィールドに焦点を当てて、IODPでの真・魁「深海熱水海底下生命圏掘削研究」掘削プロポーサルを提出し、その実現を目指した。

6つ目。ジョン・バロスによる提唱以降、まるで水戸黄門の印籠のように、お決まりのスローガンとして使われてきた「深海熱水域の海底下に未だ見ぬ海底下生命圏が存在し、そこには太古の微生物生態系が残されているかも」という情緒的でロマン先行型の「仮説のようなモノ」をもっとエレガントな(論理的に矛盾のないしっかりした)科学仮説として更新・再生したかった。

これは多分にボクの個人的な欲求に基づくモノだったけれども、まさしく自分が研究の世界に足を踏み入れるキッカケとなった「思想」だったからこそ、自分の手でより美しい「科学仮説」へと昇華させたいという強いこだわりがあったんだ。

しんかい6500パイロットチーム <私はこうしてパイロットになりました> 1/6 =

「宇宙飛行士より少ないかも」とウワサの深海調査艇パイロット。確かに現役潜水艇は世界に7艇ほどだから、かなり狭き門であることは間違いないだろう。そんな貴重なパイロットに、彼らはどんな経緯でなったのか。「しんかい6500」の若手パイロット(本当はコパイロット)お二人にうかがいました。

しんかい6500のパイロットになるための必要条件は、一級小型船舶操縦士の資格を持っていることである。 しかし、それだけではもちろん、パイロットにはなれない。

 では、どうしたら、しんかい6500のパイロットになれるのか。
 答えは、JAMSTECが2004年からしんかい6500の運航を委託している日本海洋事業の深海技術部にある、しんかい6500運航チームに所属をし、トレーニングを積む、となるのだが、どうやってそこまでたどり着くのか。

「小学校の時の教科書に、しんかい6500が出ていて、ああ、こういう乗り物があるんだ、と思いました」 そう話すのは、コパイロット、すなわち副船長の片桐昌弥さんだ。

卒業文集に「しんかいパイロット」

「ただ、その頃の興味は、深海生物の方にありました。深海に特化した形で進化していて、変な形にも、意味があるんだなと思っていました」

 なので、しばらくは、深海生物の研究者になることを夢見ていた。そして高校生になった頃、一冊の本に出会う。2003年発行の『深海のパイロット』(光文社新書)だ。共著者には、元々はしんかいのパイロットで、現在はJAMSTECで海洋工学センター運航部長を努める田代省三さんが名を連ねている。

「そこに、こうやったらなれるよ、というようなことが書いてありました」 その頃に、研究者としてではなく、エンジニアリングの面から、しんかい6500に関わろうと決めた。
「どちらかというと、機械とか、そういう方に向いているかなと思いまして」

 神奈川県川崎市に暮らしていた片桐さんは、JAMSTECに体験学習に訪れ、そして、高校の卒業文集には「しんかい6500のパイロットになりたい」と書いた。大学に進学してからは、日本海洋事業でインターンシップを経験。
 しんかい6500の運航を委託されている会社であると、わかっていてのインターンだ。

「そこで、海底地震計を設置する航海を体験して、船に乗る仕事とはこういうことかとわかりました。それで、就職活動を経て、日本海洋事業に入社しました」

・・・・・・・・つづく・・・・・・・

動画 : 400 の熱水噴出孔に生息する深海生物

  

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・・・・・・山を彷徨は法悦、その写真を見るは極楽  憂さを忘るる歓天喜地である・・・・・

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