☆ 火星人がアメリカを襲撃したぞ!!って迫真の演技で演じてみたら、120万人が右へ左への大騒ぎになったでござる(1938年=オーソン・ウェルズ演出の『宇宙戦争』)。 ☆ ニキータ・フルシチョフの肝煎りで超特大サイズの水爆による花火大会が行われたが、これ以上やり過ぎると危険なので1回切りのイベントで終わる(1961年=ツァーリ・ボンバ)。 ☆ ハワイにいた海兵隊の一人が、ハワイでやられてる水泳大会と自転車レース・マラソンで全部優勝すれば最強じゃね?ってぴーなことを口走ったことから、トライアスロンが生まれることに(1977年)。
◎ ◎ 創刊120年以上の“ナショジオ”が綴る【 そうだったのか! 】 =第 18回= ◎ ◎
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2012年2012年9月12日 / (Web編集部)
ギルバート・グロブナーの息子であるメルビル・ベル・グロブナーです。彼こそが写真の復権を果たし、次なる第二期黄金時代を築いて『ナショナル ジオグラフィック』を500万部以上の雑誌に押し上げるのです。
炎の変革者メルビル・ベル・グロブナー 1957年以降の『ナショナル ジオグラフィック』は、ギルバート・グロブナーの息子であるメルビル・ベル・グロブナーが編集を手がけた意向、まっすぐ現在につながっている。
1957年、この年は『ナショナル ジオグラフィック』にとって実に大きな節目でした。メルビル・ベル・グロブナーが編集長に就任し、前記の“赤シャツ写真スクール”と揶揄(やゆ)された写真のスタイルをはじめ、50年以上変わらなかったスタッフの高齢化による停滞に大変革をもたらします。
とはいえ、メルビルもこのときすでに55歳。普通に考えれば、編集長としては十分高齢でしょう。
それでも革新的な仕事ができたのは、ひとつには1924年にナショジオに加わって以来、偉大な父やラゴース編集長に提案を却下されながら、アイデアを温めつづけていたことがあげられます。
メルビルが生まれたのは1902年。副編集長まではなったものの、22歳から55歳までのほとんどを実の父親の下で働いて、思い通りに仕事ができなかったとしたら、頭と心のうちにためこんだものはいろいろとあったでしょうね。これは中の人の想像に過ぎませんが。
そしてもうひとつは持って生まれた性格でした。インテリで落ち着いた父親と異なり、メルビルは熱狂的な人でした。いわずと知れた電話の発明者でナショジオ創設者の1人、好奇心旺盛で熱狂的な祖父グラハム・ベルにおそらく似たのでしょう。彼の性格をかつての同僚はこんなふうに評しています。
「メルビル・ベル・グロブナーは決して尽きることのない情熱の持ち主で、一緒に働くには素晴らしい人だった。付き合いやすく、いつも新しいアイデアを出してくれる。あたたかい人柄で気前がいい。筋を通せばわかってくれる。彼の目がきらきらしているのは、世界は驚異に満ちていてワクワクする場所だと信じていたからだよ」
メルビルはとても感覚的な編集者でした。それがなぜなのかは人に説明できなくても、「これは読者にウケる」と直観的にわかることがしばしばでした。周りの人間が少しでも魅力的なアイデアを持っていくと、彼は瞬間的に燃えあがり、立ち上がって歩きまわってこんなふうに言うのが常だったといいます。
「それはすごい! 君は実現できると思うかい? うん……すごいな。やろう! すぐに取りかかろう!!」
すでに55歳だったメルビルの任期はちょうど10年間。1957年から1967年まででしたが、彼のアイデアが爆発したこのときに『ナショナル ジオグラフィック』の部数は217万5000部から550万部まで増えました。
また、雑誌だけでなく、彼はテレビをはじめさまざまな分野にも手を広げ、この10年間はナショジオの第2期黄金時代となったのです。 【躍進の『ナショナル ジオグラフィック』第2期黄金時代】
・・・・・・・・明日に続く・・・・・
次回は “ « 『エベレスト初登頂の手記で腰が引ける』 » “ に続く・・・・・
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