【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

動物園を学問の場と捉え探究 /村田浩一(10/10) _学究達=415

2023-03-15 05:35:49 | 冒険記譜・挑戦者達

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年03月15日<ⰧⰊⰧ

★ イギリスの映画なのに何故か日本ではこの日がサイコの日。サイコーですか~!? ★ 最初の普通選挙でオラガ大将の党がライバルに1議席差にまで迫られ、加えてカマトンカチまでもが議席を獲得したのに恐れを為してコミンテルンの日本支部を徹底的に駆除(1928年=三・一五事件)。 ★ 東の国から西の国から世界中からの来客が大阪府は千里丘陵でこんにちわし始める(1970年)。&so、カスラックによるカラオケにかこつけた搾取行為に、お上のお墨付きが出る(1988年)。 

本日記載附録(ブログ)

「動物園」は福澤諭吉が『西洋事情』ではじめて使った言葉だ

英語は”Zoological Park”/“Zoological Garden”であり、 忠実に訳せば「動物学公園」

「横浜動物園ズーラシア」の 村田浩一園長は学者であり教育者である

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

人はいかにして大切な価値観に気づき、人生の軸を見つけるのか

村田浩一(10) ◇◆ 第5回 10年後は世界一の動物園に =2/2= ◆◇

 

 村田さんが図表にして見せてくれた、動物園学が必要とするサブジャンルには、動物園の建築学、動物園の展示学、動物園の教育学、動物園の福祉学といった項目もあった。

 今話題にしたバックヤードの場合は、建築学や福祉学がかかわる部分が大きく、行動学や繁殖生理学も必要だ。いくら見た目に立派なものを作っても、動物にとって無意味なものなら仕方ない。どう見極めるのか。無際限にコストをかけることはできないから、その点では動物園の管理経営学もかかわってくる。

 村田さんは、国内の様々な分野の専門家と協力して、まさに「動物園学」の旗揚げとなるべき著作を編集中だという。今回は触れられなかった要素はあまりに多いので、ぜひその編著を読みたいものだ。

 オカピの広々としたバックヤードで、ぼくはそんなことを考えていた。

 最後に園長室に戻り、ぼくは村田さんに聞いてみた。

 10年後、このズーラシアをどのような動物園にしたいですか、と。

 村田さんは、間髪を入れず答えた。

「世界一の動物園にしたい」と。

 日本一ではなく世界一。

 では、村田さんが考える世界一、とはなんだろう。

「ビジョンはもう明確なんです。まず、やっぱり来園者が楽しく回れる動物園。氷山の一角である表から見える部分は、楽しくありたいと思います。そして、遊びながら、のんびりしながら、見終わった後に何か1つ学んでいるような、もしくは感動でも何でもいいんだけど、後に残るものがある、そういう動物園にしたいと思っています。そこから踏み込んで、動物園の見えない部分にある学問、学術体験っていうのをしっかり伝えて、文化の醸成みたいなものができれば、市民が支える動物園になる。教育とか保全とか、その中でうまく循環しながら、レクリエーション的な部分を支えるっていう構想ですね」

 村田さんのいう「動物園の氷山モデル」で、表に見える部分はやはりレクリエーション。楽しくない動物園なんて……やはり、存在価値は薄いだろう。しかし、その背後にはサイエンスがあるべきだ。まさに動物園学が。

「ちゃんと伝える、何かを残すためには、バックボーンがしっかりしていないと。1つの情報を出すためにはその10倍以上の技術、知識が必要で、それをちゃんと蓄えたい。うちは、意欲のあるスタッフに恵まれているから、働く者それぞれが、それぞれの場で自分の能力を100パーセント発揮できて、技術者として、テクノクラートとして非常に優秀な人になれるような組織にしたい。こと飼育で言えば、飼育員である以上は、動物飼育のプロフェッショナル。この人に任せればこの動物は大丈夫だと、世界に向けて言えるような人がたくさんいるのがやっぱり理想だし、そうしたいですね」

 熱く語りながら、村田さんは、大学で「動物園学」の講義に使ったスライドを見せてくれた。

 数々のカルチャーショックとともに日本に動物園の概念が紹介された幕末・明治維新の時代についてたどった後で、坂本龍馬の写真とともにこのような「標語」が書かれていた。

=== 動物園の将来のために維新の志に立ち返り「動物園学」を興す! 動物園を今一度洗濯いたし申し候 ===

 ・・・・・・・おわり

 

村田浩一(むらた こういち)

1952年、兵庫県神戸市生まれ。よこはま動物園ズーラシア園長。日本大学生物資源科学部動物資源科学科教授。獣医師。専門は野生動物医学、野生動物学、動物園学。宮崎大学農学部獣医学科を卒業後、78年から2001年まで神戸市立王子動物園で獣医師として働く。2001年、日本大学生物資源科学部助教授に就任し、2004年、教授に。2011年からはよこはま動物園ズーラシア園長および横浜市繁殖センター担当部長を兼務している。『検定クイズ100 動物 (ポケットポプラディア)』(ポプラ社) などの著書がある。

川端裕人(かわばた ひろと)

1964年、兵庫県明石市生まれ。千葉県千葉市育ち。文筆家。小説作品に、少年たちの川をめぐる物語『川の名前』(ハヤカワ文庫JA)、感染症制圧の10日間を描いた小説『エピデミック』(角川文庫)、数学史上最大の難問に挑む少年少女を描いたファンタジー『算数宇宙の冒険・アリスメトリック!』(実業之日本社文庫)など。ノンフィクションに、自身の体験を元にした『PTA再活用論 ──悩ましき現実を超えて』(中公新書クラレ)、アメリカの動物園をめぐる『動物園にできること』(文春文庫)などがある。

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こはま動物園ズーラシア 後編 (神奈川県横浜市)

https://youtu.be/rjFpI0pMCVg  

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森のなかえ

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