【 閑仁耕筆 】 海外放浪生活・彷徨の末 日々之好日/ 涯 如水《壺公》

古都、薬を売る老翁(壷公)がいた。翁は日暮に壺の中に躍り入る。壺の中は天地、日月があり、宮殿・楼閣は荘厳であった・・・・

宇宙での観測機器開発リーダー / 岡田達明(01/15)_学究達=363

2023-01-04 05:35:13 | 浪漫紀行・漫遊之譜

ⰧⰊⰧ Intermiussion/幕間 =狂(きょう)の出来事=平成5年01月04日<ⰧⰊⰧ

☆★ 天声人語の第1回が大阪の朝日新聞で掲載され(1904年)、試験のネタ作りに悩まされていた先生などから好評を得ることに。☆★ ドイツ・ミュンヘンでオカルティストたちが団体を作るが(1919年=共産主義団体のスパルタクス団が蜂起、一方でドイツ労働者党/ドイツ労働者党)、15年くらい経ってドイツを支配する独裁政党と化した。☆★ 韓国で34年ぶりに夜遊びが公認され、家庭を守る主婦に午前様を待つ負担が増える(1982年)。

本日記載附録(ブログ)

小惑星イトカワのサンプルを地球に持ち帰った「はやぶさ」

太陽系の形成や進化の謎を探るため、「はやぶさ2」の開発がいま急ピッチで進行中だ

探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト、岡田達明教授……

【この企画はWebナショジオ】を基調に編纂(文責 & イラスト・資料編纂=涯 如水)

=太陽系の進化の謎を探るため、探査機に搭載する観測機器のスペシャリスト= 

岡田達明(01) ◇◆ 第1回 「はやぶさ2」は目下急ピッチで開発中=1/3= ◆◇

 相模原市中央区、淵野辺駅近くにある宇宙科学研究所を訪ねた。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に属する研究機関で、元をたどれば東京大学宇宙航空研究所、文部省宇宙科学研究所といった、日本の宇宙開発の科学観測面を担当してきた組織の末裔だ。今でも、東京大学など連携する大学から、あるいは総合研究大学院大学として、学生も受け入れており、「相模原キャンパス」と呼ばれる。

 ゲートからものの100メートルほど進むと、M(ミュー)-3SIIやM-V(ファイブ)といったロケットがごろりと横たえて屋外展示してあった。数々の科学衛星や探査機を宇宙に送り出してきた歴代の宇宙ロケットだ。さらには、研究・管理棟(I)の1階にある展示室では、これまでに宇宙に飛び立った科学衛星、探査機の模型などが所狭しと並んでおりミニ宇宙博物館になっていた。建物に出入りする際に必ず通る場所であり、それを目にするだけで宇宙に関心のある人はテンションが上がるだろう。

 今回、お話を伺うことになった岡田達明准教授(太陽系科学研究系)は、かの小惑星探査機「はやぶさ」や、現在、準備が急ピッチで進んでいる「はやぶさ2」の中心メンバーの1人だ。探査機に搭載する観測機器の研究開発や、その観測機器で得たデータを解析して太陽系の惑星、衛星、小惑星の形成や進化の謎を探る研究に携わっている。ぼくが訪ねたときは、ちょうど探査機の「1次かみ合わせ試験」を終えて、担当の観測機器のテストをしている状況、とのことだった。

その探査機とは──

  ロケットの写真の左がM-3SIIで右がM-V。研究・管理棟(I)の1階は一般の人も見学できる展示室になっている。

「はやぶさ2です。プロトモデルではなく、実際に飛んでいくフライトモデル。来年打ち上げ予定なんで、もうそういう時期なんですよ。1次かみ合わせ試験というのは、探査機に搭載する様々なコンポーネントをぜんぶつなげて設計通りに作られているか確認するんです。ボルトで締めつけて固定してみると、その位置がずれていたり、なぜか1個はまらないとかですとか、結構あるんですね。あと、もちろん機器の電気的なかみ合わせ。最初の段階では、よく不具合が発生するんです」

 さらにぼくがお邪魔した当日は──

「私たちの観測機器、はやぶさ2の場合は中間赤外カメラというものなんですけど、そのキャリブレーション(較正(こうせい)、あるいは校正と書く場合もある)をしてます。宇宙空間を模擬するためにチェンバ内を真空かつ冷却した環境にするんですが、冷却に使う液体窒素って蒸発して抜けていくんですね。だからしょっちゅう汲まなきゃいけませんし、途中で万が一停電があったら、速やかに発電機か予備のバッテリーをつないで観測機器を保温しないといけません。誰かがつきっきりになる必要があるんです」

「私たちの観測機器、はやぶさ2の場合は中間赤外カメラというものなんですけど、宇宙空間を模擬するためにチェンバ内を真空かつ冷却した環境にするんですが、冷却に使う液体窒素って蒸発して抜けていくんですね。だからしょっちゅう汲まなきゃいけませんし、途中で万が一停電があったら、速やかに発電機か予備のバッテリーをつないで観測機器を保温しないといけません。誰かがつきっきりになる必要があるんです」

 その合間にお話しいただいたわけで、恐縮することしきりだった。

 さて小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワに到達し、微量ながら表面の岩石のサンプルを持ち帰った苦難の旅については、様々なメディアで取りあげられたので、聞いたことがない方はほとんどいないだろう。劇場映画が3本作られ、評判のよいプラネタリウム用の全天周映像作品は、今も各地で上映され続けている。あらゆる面から語り尽くされている感がある。

 では、「はやぶさ2」はどうだろうか。「はやぶさ」の延長上にある計画といったくらいの認識の人が多いかもしれない。ぼく自身もそれほど詳しくない。ちょうど「1次かみ合わせ試験」を終えたタイミングで、この話題から始めるのが良さそうだ。

・・・・・・明日に続く

…… 参考資料: 宇宙航空研究開発機構(JAXA)(1/3) ……

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう、: Japan Aerospace Exploration Agency、略称JAXA)は、日本の航空宇宙開発政策を担う国立研究開発法人。本部は東京都調布市にある。

内閣府総務省文部科学省経済産業省が共同して所管し、国立研究開発法人格の組織では最大規模である。

2003年10月1日付で日本の航空宇宙3機関、文部科学省宇宙科学研究所(ISAS)・独立行政法人航空宇宙技術研究所(NAL)・特殊法人宇宙開発事業団(NASDA)が統合されて発足した。

現在の法人設置における根拠法令になる国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構法4条によれば、本法人の目的は以下の通り。

「大学との共同等による宇宙科学に関する学術研究、宇宙科学技術(宇宙に関する科学技術をいう〔略〕)に関する基礎研究及び宇宙に関する基盤的研究開発並びに人工衛星等の開発、打上げ、追跡及び運用並びにこれらに関連する業務を、宇宙基本法第2条の宇宙の平和的利用に関する基本理念にのっとり、総合的かつ計画的に行うとともに、航空科学技術に関する基礎研究及び航空に関する基盤的研究開発並びにこれらに関連する業務を総合的に行うことにより、大学等における学術研究の発展、宇宙科学技術及び航空科学技術の水準の向上並びに宇宙の開発及び利用の促進を図ることを目的とする」

JAXAは、国の行政改革の一環としてのみならず、各宇宙機関の連携不足を解消して相次ぐ失敗により失われた日本の宇宙開発に対する信頼回復をするために発足した組織であるが、統合直後に臨んだ H-IIAロケット6号機(元は事業団が9月中に打ち上げる予定だった)は上昇途中にトラブルを起こし、地上からの指令で爆破される結果に終わった。さらに、宇宙科学研究所が打ち上げた火星探査機のぞみ」を火星周回軌道に乗せることにも失敗し、発足後は試練の連続となった。

2005年(平成17年)2月26日にはH-IIAロケット7号機でひまわり6号の軌道投入に成功した。7月10日にはM-VロケットによるX線天文衛星すざくの打ち上げにも成功した。X線天文学は日本が世界をリードしている宇宙科学分野である。10月10日には小型超音速実験機NEXST-1による飛行実験に成功した。 ・・・・・・明日に続く

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はやぶさ2-2195日の軌跡

https://youtu.be/1gmH_xufVjo

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森のなかえ

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