ジャガイモ・２～花

　“ノケジョ”　という言葉が拡がりつつある。少し前に流行った　“リケジョ（理系女子学生）”　や　“ドボジョ（土木系女子社員）”　がおわかりなら、ピンと閃かれるだろう。
　先日の新聞によると、大学の農学系学部で女子学生の割合が年々増えているらしい。文科省調査では、全国の農学部の女子割合は平成元年に20%だったものが、昨年度は43%になったという。　“食”　や　“健康”　など生活に結びついたテーマを扱う学部が増えており、就職先は官公庁から化粧品、食品メーカーまで幅が広いことも増加の理由のひとつと見られている。東京農大が網走市に平成22年度に設置した　“食品香粧学科”　は、化粧品メーカーなどと連携し、肌のケアに必要な成分や化粧品開発のノウハウが学べるとあって、半分以上が女子学生。またガーデニングなどで心身の状態を改善する　“園芸療法士”　の資格を取得できる学科もあり女子学生に人気が高いという。新たに農学部系学部の設置を予定する大学もあり、しばらくこの傾向は続くようだ。
　写真はナス科ナス属の「ジャガイモ（じゃが芋）」。　“ノケジョ”　さん達が土まみれになって、ジャガイモ掘りや田植えに奮闘しているのを、応援したい。