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カラスビシャク・1~半夏生

 日当りの良い路傍に顔を見せる「カラスビシャク(烏柄杓)」。サトイモ科ハンゲ属の多年草で、別名は「ハンゲ(半夏)」。地下の球茎を乾燥させたものが、生薬の “半夏” で、鎮咳、鎮吐の薬効がある。仏炎苞の形を柄杓に見立てているが、人が使うには小さすぎるのでカラスの名前が付けられている。
 さて今日は雑節の “半夏生”。 このカラスビシャクが咲き始める頃を意味しているが、一説にはドクダミ科のハンゲショウ(半夏生・半化粧)の葉が白くなる頃とも言われている。そのハンゲショウは数年前まで蓮生寺公園の水辺で一株だけ見られたが、今は笹に追われてその姿は無い。
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オオハンゲ

 カラスビシャクは比較的陽当りの良い路傍や畑に生育するのに対して「オオハンゲ(大半夏)」は、林内の明るい半日陰を好んで生える。名前の通り、カラスビシャク(ハンゲ)よりは大きい。仏炎苞の付属体は根元から先端まで緑色だが、カラスビシャクの付属体は、仏炎苞あたりの部分は暗紫色になっている。オオハンゲはサトイモ科ハンゲ属の多年草で、これは東京薬科大学自然観察路のもの。
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