田舎暮らしの翻訳者 (My way of learning English)

海外ドラマや音楽を通して英語を学んでいる技術翻訳者のブログです。タイトル通り、田舎暮らしです。

副大統領候補の直接対決

2008年10月03日 | 国際・政治

あまり政治の話題には触れないのだが...。

今日は昼時にBSで米国副大統領候補Joe BidenとSarah Palinのディベートが放送された。ちょうど昼食時間と重なるので、興味本位(とはいっても録画もしたが)で見てみた。

「副大統領候補」といえば、大統領に万一のことが起きた場合、大統領になるのだ。だから、副大統領候補にも「米国の顔」としての威厳が必要になると思われる。

そんな視点も交えつつ、2人の対決をじっくりと聴いた。一応、「翻訳者」なので英語で聴いたのだが、私の耳には、Joe Bidenの方が落ち着いて、的確に答えているように聞こえた。Palinの方は、どことなく焦っているかのように聞こえるし、ちょっと分が悪いと早口になってしまう感じがした。ディベート開始前や終了後の握手のときの会話がPalinの方はやたらとマイクで拾われていたように思う。

だから、さっきYahoo!のトップページで「ペイリン氏、終始攻勢」という見出しを見て、「嘘だろ?」と思ってしまった。私にはそうは見えなかったのだが...。あのディベートを見る限りでは、外交問題などに長けているBiden氏の方が副大統領としての資質を備えているように思えた。

2人とも相手をあまり個人的に攻撃しあうことはなく、ブッシュ政権の政策にどう関わってきたかとか、エネルギー政策、外交政策などを取り上げ、相手の大統領候補の弱みや先見性の欠如などをテレビ視聴者に示そうとしている感があった。時折ジョークを交えたり、相手の大統領候補を「個人的には好き」などと言っているのがおもしろかった。

自民党の総裁選や総理大臣選びでは、一般の国民は蚊帳の外だが、米国のこうした主張のぶつけ合いはなかなか単刀直入でおもしろい。日本の政治家のスピーチよりも、かなり具体的で、的確な表現が散りばめられていると感じる。威厳とか重々しさといった雰囲気がテレビからも伝わってくるのに、日本の政治家はバラエティまがいの番組に出て、大声をはりあげ、相手をけなしたり、超曖昧な表現で逃げたり...。なんだか国家としての威厳のなさを感じてしまう。

国としての歴史は日本の方がずーっと長いはずなのに、一体いつになったら、国際的に成熟した国家になれるのやら(別に米国が一番と言っている訳ではないので、誤解なきよう)。


1 コメント

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初めてコメントさせていただきます~♪ (小湊→広島の甥っ子)
2008-10-08 03:36:11
初めてコメントさせていただきます~♪
日本も、アメリカも同じ時期に政権にかかわる選挙のじきですね。
にしても、ここ最近は短命な首相が多いですね。まぁ、日本の首相自体、5年も政権をとれば長すぎって言われる世の中なのが原因だと思われますが・・・

しかし、こないだ、私も驚きました。
先日、行われた麻生首相の所信表明演説についての報道についてです。
ほとんどの番組では、
「麻生首相は所信表明演説では異例の逆質問を、民主党に向けて打ち出した。しかし、本来の目的である麻生政権のビジョンや、自身の公約に向けてのアプローチが示されていなかった。」
と言っていて、民主党に質問した部分しか、映像が流れていませんでした。

そこで、動画サイトで所信表明演説の映像を見てみたところ・・・
質問をしていたのは、20分のうちの2分にも満たず、残りの18分間は明確に自身の政権のビジョンも示していました。

近年の民放の番組は、報道番組でもバラエティー色が強くなって、どうしても政権交代を実現させたいという感じがにじみ出ている気がします。

感じ方は人それぞれですが、報道をする人は、誤解を与えないような表現をしてほしいものです。
それに、日本人は自分の生きる国の政治に無関心にならないようにしてほしいですね。。。

なんか、まとまってませんが、記事を読んで思ったことを書いてみました。
でわでわ
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