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BOSS、もの思ふ

手足はちゃんとあるかな?
指は五本あるかな?
目は見えるか?耳は聞こえるか?

「五体満足」であれば...健康でいてくれれば...それだけでいい...

一般的に、子供が生まれる時の親の心境はこんな感じだろう。
しかし、大きくなるにつれ
「他の子よりも運動ができない」とか「他の子よりも勉強ができない」...と なり、
塾などに通わせたりするのも、また親ならではなのでしょうか。
五体満足であればいいと思っていても、それが当たり前になると
ついつい欲が出てしまうものなんでしょうね。


さて、最近読んだ一冊。




倉本美香 著  「未完の贈り物」

元国際線乗務員、ニューヨーク在住、夫は米国系企業勤務、自身も会社を主宰するキャリアウーマン。
順風満帆の人生の中で生まれた長女は、信じられない障害を背負っていた...


障害をもった子を抱えるお母さんのドキュメンタリー的な手記。
このテの本にしては異例の大ヒットだそうだ。


著者プロフィール
1969年、東京生まれ。学習院大卒。
米ニューヨーク在住。日本航空で客室乗務員として活躍後、
ビジネスコンサルティング会社を主宰し、日系企業や日本人アーティストの
米国進出サポートを中心に活動中。二男二女の母。


言葉や文化の違うアメリカで暮らし、重度の障害を持つ子を育てる苦労は並大抵ではなかったでしょう。
生まれながらに両眼が無く、鼻も無い..
成長速度も遅く、言葉も発しない..
七歳の誕生日を迎えるまでに目の手術26回、全身麻酔31回...。
義眼を入れても入れても、ポロポロと落ちてしまう...。
そして医療裁判。

産まれてから八歳くらいまでの記録が事細かに書かれた本書は
いろんな事を考えさせられます。
五体満足という事は当たり前でなく、ホントにありがたいことだと再認識させられます。


作中のいろんな表現について賛否両論があるようですが、
それはまぁ、人それぞれという事で...。



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