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微妙な関係

昨日の記事の続きのような話.....


無事?美容室デビューをはたしたボクは
その数ヶ月後、高校を卒業し岐阜市内の美容室に入社した。

数店舗ある 割と大きい美容室だったんだけど
いいかげんだった学生の時が、まるでウソのようにガンバリました。
その甲斐あってか23歳の時、「本店の店長」に抜擢されたのでした。

店長になってしばらくしたある日、社長が新しいスタッフを連れてきて こう言いました。
「今日からみんなと一緒に働いてもらう事になったSさんだ。」
「店長より年もキャリアも上だけど、ここでは新人だから みんなでココのシステムを教えてやってくれ」
そして「Sさん、分からない事はなんでもBOSSに聞いてくれ」と.....。

そのSさんの顔を見た時、ビックリして心臓が止まるかと思った...
なんと、そのSさんはボクが高校3年で「美容室デビュー」した時に担当してくれた「おねえさん」だったのだ!!!

ハトが豆鉄砲食らったような顔しているボクにSさんは
「店長、Sと申します。どうぞよろしくお願い致します」と、深々と頭をさげた。

「んっ?気づいてないのかな?」

挨拶も終わり通常業務がはじまってしばらくした時、
周りにだれもいない事を確認したかのようにSさんがそばに来た。
そしてボクにこう言ったのだ...
「二丁目の床屋さんの次男坊だよネッ!立派になったネッ!」

げ~~~~~っ!覚えてた~~~! ちょっと恥ずかしい(汗)

アノ時の会話を思い出した
おねえさん・「へ~っ、美容師さんになるんだ~。がんばってねッ」
18才のボク・「ハイッ!がんばります!」


数年の時を越えて「おねえさん」と劇的な再会をはたしたボク。
しかも立場的にはボクが上司で「おねえさん」が部下。

部下って言ったってねぇ~ 年も上だしキャリアも上。
しかも、このSさん 業界ではかなり有名な「アップの達人」なのだ。
やりにくいよねぇ~。
学生服着て、「散髪して下さいッ!」なんて言った当時のオイラを知っているんだもんなぁ(笑)


しかし、このSさん
やはり大人です。

この会話以降、ボクのことは必ず「店長」と呼び、敬語を使って接してくれました。

当然ボクもそんなSさんに、上司とはいえ節度ある対応をしたのは言うまでもありません。


その後何年か、「微妙な関係」でいっしょに仕事したのですが
Sさんは結婚を機に退職されました。


そんな 昔の 思い出話 でした。(笑)



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