アヤメ科 アヤメ属 シャガ
本州から四国、九州に分布する常緑の多年草です。人里近くの林や公園など日陰で見られます。
三倍体で種子はできず、中国には二倍体の種子ができるものもあるので、古い時代に日本へやって来たものが野生化しているようです。
「シャガ」と「ヒガンバナ」を見ると、千年たっても中国人の根性は変わっていないことが確認できます。
葉は互生、葉は次の葉を巻き、先がとがり光沢があります、長さは30センチから60センチにのびて垂れ下がります。
花茎は葉の間から立ち上がり、高さ30センチから60センチに立ち上がり、上部で枝分かれして花がさきます。
花弁は6枚が開きます。下側の大きな花弁は3枚、白色で中心部に黄色、その周りに紫色の模様があります。
大きな花弁の内側に小さな白色の花弁3枚があります。
花弁の内側に付属体が3本あります、花弁のように見えますが、先端が細かく分かれています。
付属体と外側の花弁の間に退化した雄しべと雌しべを隠しています。