5月7日、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんが、正義記憶連帯(旧韓国挺身隊問題対策協議会・挺対協)を批判する爆弾発言を行ってから、韓国の保守系野党や保守系メディアは、正義記憶連帯をはげしく攻撃しています。
中央日報(5月8日付、リンク)によれば、大邱の喫茶店で開かれた「記者会見」で、李さんは次のような発言をしたそうです。
慰安婦被害者・李容洙さん「水曜集会、憎しみだけを教えた…韓日両国の若者が仲良くなってこそ問題解決」
「(毎週水曜日に日本大使館前で開かれている水曜集会を)なくすべきだ。寄付金がどこに使われているのかも分からない」
「学生たちが勉強もできずに出るのは絶対にダメだ。私は水曜集会に参加しない」
「私が1992年6月から雨が降ろうが雪が降ろうが、暑くても寒くても必ず水曜日ごとに集会に行った。(集会に行けば)小学生、中学生が親からもらったお小遣を集めて私たちにくれたが、そのたびに心がとても痛かった」
「ところが、それをすべてどこに使ったのか。食事することに使ったのか? 違う。しばらくはそのように使ったが、主管団体が使った。これを被害者に使ったことがない」
「集会は憎しみと傷だけを教える。正しい歴史教育を受けた韓国と日本の若者たちが仲良くなって対話をしてこそ問題が解決される」
「慰安婦問題は挺対協の代表を務めていた尹美香(ユン・ミヒャン)氏が来て解決しなければならない。尹氏は国会議員になってはならない。この問題を解決しなければならない」
尹美香というのは、正義記憶連帯の前理事長で、最近の国会議員選挙で、「共に市民党」の比例代表候補として当選を果たしました(リンク)。
30年に渡り、李容洙さんをはじめとする元慰安婦とともに、日本の軍慰安婦問題を糾弾し、日本に対して公式謝罪と賠償を求めてきました。闘いの同志ともいえる元慰安婦からの批判は思いもよらぬことで、さしづめ「飼い犬に手を噛まれた」という感じなのでしょう。
今の水曜集会は、ボランティアの学生たちがささえているようですね。で、学生たちには彼らなりの「目的」があります(リンク)。
今回の発言は、保守系のメディアだけでなく、進歩系のメディアにも報道されています。たとえばハンギョレ。
[ニュース分析]
イ・ヨンスさん、なぜ「30年同行」した水曜集会を批判したのか(リンク)
この記事の中にこんなくだりがあります。
正義連の内部事情をよく知るある関係者は「日本や保守陣営などからイ・ヨンスさんに対して『偽の被害者』と言われるなどの攻撃があったが、イさんが公開の席で『言うとおりに証言してきたが、なぜ私を保護してくれないのか』と正義連に残念さを吐露したこともある」と語った。
私も、過去、李容洙さんの証言を検証したことがあります。
米下院慰安婦証言~検証編②
今回、ネットを調べたら、李容洙さんの証言について、韓国人の手による、もっと詳しい検証記事がありました。メディアウォッチという保守系のネット新聞です(韓国語リンク)。
とても長い記事ですが、興味深かったので、こちらに訳しておきました(リンク)。
李さんの証言はたくさんあって、それぞれ重要な部分で不一致が見られるのですが、ハンギョレの記事を読んで納得がいきました。
李さんは、挺対協の人々の「言うとおりに証言してきた」のですね。
本当は、
「1944年の10月、16歳のときに、友だちに誘われて(業者に騙されて)、台湾の慰安所に行き、45年8月まで、約10か月間慰安婦生活を送り、一日5~6人の日本兵の相手をしていた」
のに、挺対協から、「強制連行のほうがいい、もっと若いほうがいい、学生がいい、もっと長いほうがいい、もっと多くの客をとらされたことにしてくれ」などと言われて、それを素直に受け入れ、証言をころころと変えた結果、
「夜学で学んでいた14歳の時、家で寝ていたところを、日本軍人に銃剣で脅されて強制連行され、3年間、一日20人~70人の相手をした」
というストーリーが創作されてしまったわけです。
正義記憶連帯(旧挺対協)は、李さんの批判に対し、矢継ぎ早に反論をこころみています。
こちらの中央日報の記事には、こんな内容も。
韓国慰安婦支援団体「後援支援金41%、被害者支援に使った」(リンク)
この日の記者会見で正義記憶連帯側は「2017年から19年までの3年間の寄付収入合計22億1900万ウォン(約2億円)のうち41%に該当する9億1100万ウォンを被害者支援事業費として執行した」と明らかにした。
3年間で寄付収入合計22億1900万ウォン(約2億円)!
慰安婦支援事業は、ビッグビジネスなのですね。簡単にはやめられないわけです。
解決してもらっては困るから、アジア女性基金にも反対し、朴槿恵大統領の日韓合意も、文大統領に働きかけて破棄させたのです。
そして、永遠に日本政府を糾弾し続け、大金を稼ぎ続ける…。
今回の騒動をきっかけに、慰安婦ビジネスの内幕が暴露され、日韓関係悪化の元凶である慰安婦団体が消えてなくなることを願うばかりです。
中央日報(5月8日付、リンク)によれば、大邱の喫茶店で開かれた「記者会見」で、李さんは次のような発言をしたそうです。
慰安婦被害者・李容洙さん「水曜集会、憎しみだけを教えた…韓日両国の若者が仲良くなってこそ問題解決」
「(毎週水曜日に日本大使館前で開かれている水曜集会を)なくすべきだ。寄付金がどこに使われているのかも分からない」
「学生たちが勉強もできずに出るのは絶対にダメだ。私は水曜集会に参加しない」
「私が1992年6月から雨が降ろうが雪が降ろうが、暑くても寒くても必ず水曜日ごとに集会に行った。(集会に行けば)小学生、中学生が親からもらったお小遣を集めて私たちにくれたが、そのたびに心がとても痛かった」
「ところが、それをすべてどこに使ったのか。食事することに使ったのか? 違う。しばらくはそのように使ったが、主管団体が使った。これを被害者に使ったことがない」
「集会は憎しみと傷だけを教える。正しい歴史教育を受けた韓国と日本の若者たちが仲良くなって対話をしてこそ問題が解決される」
「慰安婦問題は挺対協の代表を務めていた尹美香(ユン・ミヒャン)氏が来て解決しなければならない。尹氏は国会議員になってはならない。この問題を解決しなければならない」
尹美香というのは、正義記憶連帯の前理事長で、最近の国会議員選挙で、「共に市民党」の比例代表候補として当選を果たしました(リンク)。
30年に渡り、李容洙さんをはじめとする元慰安婦とともに、日本の軍慰安婦問題を糾弾し、日本に対して公式謝罪と賠償を求めてきました。闘いの同志ともいえる元慰安婦からの批判は思いもよらぬことで、さしづめ「飼い犬に手を噛まれた」という感じなのでしょう。
今の水曜集会は、ボランティアの学生たちがささえているようですね。で、学生たちには彼らなりの「目的」があります(リンク)。
今回の発言は、保守系のメディアだけでなく、進歩系のメディアにも報道されています。たとえばハンギョレ。
[ニュース分析]
イ・ヨンスさん、なぜ「30年同行」した水曜集会を批判したのか(リンク)
この記事の中にこんなくだりがあります。
正義連の内部事情をよく知るある関係者は「日本や保守陣営などからイ・ヨンスさんに対して『偽の被害者』と言われるなどの攻撃があったが、イさんが公開の席で『言うとおりに証言してきたが、なぜ私を保護してくれないのか』と正義連に残念さを吐露したこともある」と語った。
私も、過去、李容洙さんの証言を検証したことがあります。
米下院慰安婦証言~検証編②
今回、ネットを調べたら、李容洙さんの証言について、韓国人の手による、もっと詳しい検証記事がありました。メディアウォッチという保守系のネット新聞です(韓国語リンク)。
とても長い記事ですが、興味深かったので、こちらに訳しておきました(リンク)。
李さんの証言はたくさんあって、それぞれ重要な部分で不一致が見られるのですが、ハンギョレの記事を読んで納得がいきました。
李さんは、挺対協の人々の「言うとおりに証言してきた」のですね。
本当は、
「1944年の10月、16歳のときに、友だちに誘われて(業者に騙されて)、台湾の慰安所に行き、45年8月まで、約10か月間慰安婦生活を送り、一日5~6人の日本兵の相手をしていた」
のに、挺対協から、「強制連行のほうがいい、もっと若いほうがいい、学生がいい、もっと長いほうがいい、もっと多くの客をとらされたことにしてくれ」などと言われて、それを素直に受け入れ、証言をころころと変えた結果、
「夜学で学んでいた14歳の時、家で寝ていたところを、日本軍人に銃剣で脅されて強制連行され、3年間、一日20人~70人の相手をした」
というストーリーが創作されてしまったわけです。
正義記憶連帯(旧挺対協)は、李さんの批判に対し、矢継ぎ早に反論をこころみています。
こちらの中央日報の記事には、こんな内容も。
韓国慰安婦支援団体「後援支援金41%、被害者支援に使った」(リンク)
この日の記者会見で正義記憶連帯側は「2017年から19年までの3年間の寄付収入合計22億1900万ウォン(約2億円)のうち41%に該当する9億1100万ウォンを被害者支援事業費として執行した」と明らかにした。
3年間で寄付収入合計22億1900万ウォン(約2億円)!
慰安婦支援事業は、ビッグビジネスなのですね。簡単にはやめられないわけです。
解決してもらっては困るから、アジア女性基金にも反対し、朴槿恵大統領の日韓合意も、文大統領に働きかけて破棄させたのです。
そして、永遠に日本政府を糾弾し続け、大金を稼ぎ続ける…。
今回の騒動をきっかけに、慰安婦ビジネスの内幕が暴露され、日韓関係悪化の元凶である慰安婦団体が消えてなくなることを願うばかりです。
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