偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏番外 大室山(茨城)

2012年05月14日 | 登山

大室山(おおむろさん) 聖観音菩薩(しょうかんのんぼさつ)

381【データ】大室山 427メートル▼国土地理院25000地図 町屋▼最寄駅 JR常磐線・日立駅▼登山口 茨城県日立市入四間の宿集落▼石仏 大室山の北の尾根上部。地図の赤丸印

3811【独り言】大室山にあるはずの聖観音菩薩の石仏探しもこれが3度目。ヤブがひどくなる前に、もう一度チャレンジしようと4月末に出かけました。ここまでこの石仏にこだわるのは、20数年前に写した写真が見当たらないこと。それから大室山一体の山岳信仰をみるときに欠かせない石仏だからでした。

 20数年前は山麓の滝澤集落に住む人に案内していただいたため、簡単に探し出せました。ところが20年もたつと記憶ははっきりしないし、山の様子も変ってしまって探し出せないでいました。大室山はそれほど大きな山ではないし、地図を眺めればすぐにでも見つかりそうな小さな山なのです。

3812今回は当然のことですが、これまで入っていない北側の尾根と谷を探しました。たいした尾根でもないし谷でもないんです。が、見つかりません。あきらめかけたとき、尾根をのんびり下っていたカミさんの「あったよう……」の声。いそいで尾根へ駆けあがると、尾根から少し離れた窪地に確かに聖観音菩薩がありました。20数年ぶりの再会です。

3813場所は山頂から見て、北北西にある小さな尾根の上部右手の窪地。桧の林が雑木に変るところでした。円光背の丸彫りの聖観音菩薩。穏やかな表情や上品な施無畏(せむい)印の右手。いまにも開きそうな未敷(みふ)の蓮華とそれを持つ左手の細やかな表現は、野にある石仏では珍しいほど洗練された造りです。山のなかでこのような繊細な指の表現した石仏に出合うことはあまりありません。

 それにしてもカミさんが見つけるとは意外でした。私の探し方は「視野が狭い」「余裕がない」などと言いたい放題も、今回だけは神妙に受け入れました。男一人で里山をうろつくのは地元の人にとっては未確認物体、不安視されてしまう昨今です。そんな状況をなごませるのが女性の存在。カミサンは一緒に歩いてもらうだけでありがたい存在なのです。

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