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偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書266 大日如来(千葉県南房総市千倉)

2024年02月20日 | 里山石神端書

千葉県南房総市千倉の平磯・照明院の大日如来

 太平洋に面した千倉町の高塚山の山ぎわには、集落ごとに真言宗の寺が並んでいます。真言宗の御本尊は大日如来。照明院の境内には3体の智拳印を結ぶ金剛界大日如来が座していました。いずれも円光を背にした丸彫りの大日です。


 房総ではときどき大日如来に出会いました。その一つが山に祀られた馬頭観音と対になった大日如来です。一石に馬頭と大日銘を刻した石塔もありましたから、対で祀ることが普通に行われていたと思われます。しかしどのような背景があっての造立かはわかりませんでした。参考になる例が伊豆半島の河津町にあります。『河津町の石像文化財』には大日と馬頭を並刻するものを8基報告されています。その目的は「天道大日に晴天を願い馬頭観音に馬の道中安全を願った」とあります。天道大日は農耕が始まる春に太陽の力の復活させる五穀豊穣を祈願する念仏で、その本尊が大日如来。一つは出羽三山信仰の奥の院・湯殿山の本地仏大日如来です。
 房総のある集落では、大日如来が沢山祀られている所もありました(下写真・鴨川市)。

 千田の大聖院の洞窟には出羽三山の大日如来が祀られていました(下写真)。

 照明院の大日如来は僧侶の墓石です。
(地図は国土地理院ホームページより)


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