偏平足

山の石仏と独り言。

石仏212美ヶ原・王ヶ鼻(長野)

2009年09月05日 | 登山

美ヶ原・王ヶ鼻(おうがはな) 御嶽座王大権現(おんたけざおうだいごんげん)

212  【データ】王ヶ鼻 2008メートル▼25000地図 山辺▼最寄駅 JR中央本線・松本駅▼登山口 長野県松本市美ヶ原自然保護センター▼石仏 王ヶ頭西の岩峰・王ヶ鼻石仏群

21212122 【案内】王ヶ鼻に鎮座する石仏の主役は中央に立つ頭部のない神像。この神像は束帯姿に両手で笏(しゃく)を持つその像容や、傍らの木の標識に墨書きされた「奉犬飼山美ノ原王ノ鼻御嶽神社大神」という名称から、木曽御嶽の主神・御嶽座王大権現に違いない。とすると王ヶ鼻に祀られた石仏群は御嶽信仰にかかわりのある神々ということになる。たしかに摩利支天、不動明王、行者など御嶽信仰の山によく見られる石像が並ぶ。御嶽王滝口を開いた普寛行者の故郷、秩父の大滝村落合から御嶽に勧請された「意波羅山大権現」の文字塔もある。「諏訪2123 2124 2125 大神」「王ヶ鼻神社」などの文字塔もあるので、この地は御嶽の神ばかりでなくその神が勧請される以前から聖地となっていたのであろう。アルプスの峰々を正面に望むこの王ヶ鼻は神々が鎮座するにふさわしい場所である。「奉犬飼山……」の標識は25年前に訪ねたときも立っていた。この犬飼山は石仏群が見つめる西方・松本市の中心部、松本城の近くにある犬飼山御嶽神社とみているが、まだ確認はしていない。

【独り言】美ヶ原の王ヶ頭と王ヶ鼻で摩利支天に出会いました。摩利支天が好きな私にとってはこの上ない幸運なことで、二つとも実に立派な石仏でしたから背景を入れたすばらしい写真を撮ってやろうと柄にも無く欲をだしてしまいました。しかし夏2126 2127 の美ヶ原、それも昼時ではとても無理な話で、ごらんのような写真しか写せませんでした(左=王ヶ鼻、右=王ヶ頭の摩利支天)。猪に乗る三面六臂の摩利支天は御嶽信仰を勧請した山、あるいは御嶽信仰を模して山岳信仰を開かれた中部山岳の山に祀られてきたようです。陽炎を神格化した仏・摩利支天は敵前から姿を隠すとして戦国武士に信仰されたことが知られていますが、一般の人はこの神が財福を司るというところから信仰したようです。東京では御徒町のアメ横にある日蓮宗・徳大寺が知られています。江戸時代の亥の日の祭日には財福を願う参詣者が境内を埋め尽くすほどつめかけたとか。その当時の境内の広さはわかりませんが、いまはアメ横のど真ん中にかろうじて寺領を確保している感じです。祭日はいまでも亥の日、昔とかわりません。

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