千葉県南房総市千倉の大川・高塚不動の風神・雷神

太平洋に面した千倉町の高塚山の山ぎわには、集落ごとに真言宗の寺が並んでいます。高塚山には不動堂が建っていましたが、昭和の初めの火災で本尊不動明王は山麓の大聖院に下ろされたのは昭和36年。

お堂内には、奈良時代に高塚不動を創建のした良弁(689~773)の開山縁起を描いた絵図18枚がかけられていました。良弁は奈良時代の僧。東大寺建立の僧として知られています。安房と縁が深いようで、鴨川の大山の開山も良弁となっています。もっとも良弁は相模の人で、丹沢の大山不動の開山者とされています。
高塚不動・鴨川大山不動・丹沢大山不動の開山縁起の出だしは、良弁が赤子のときに鷲にさらわれたという件から始まります。鷲が向かった先が奈良、二月堂前の杉の木に引っかかっていたという設定です。

今回は高塚山へは登りませんでしたが、かつては山頂には仮堂が建てられ、境内入口の覆い屋には風神・雷神の石像が立ち仮堂を護っていました。ところが、2019年の台風で覆い屋は飛ばされ、風神・雷神は転げ落ちて無残な姿になってしまい、大聖院の話ではまだそのままの状態だそうです。
(地図は国土地理院ホームページより)








