偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書29 天神(埼玉・秩父市)

2022年01月14日 | 里山石神端書

埼玉県秩父市吉田石間・沢戸の光明寺


 山の中腹の斜面に家が点在する沢戸集落への道は九十九折、車が止められるのは光明寺の境内だけ。

 光明寺の境内に薬師堂があり、木彫の薬師如来が鎮座しています。吉田石間の中郷でも薬師に出会いました。この先の半能にも薬師があります。

 薬師堂脇の小さな木祠が天神様。木彫の天神像が納められています。面長で冠を付けた威厳のある表情と束帯姿は天神の典型的な姿です。これに笏を持ち太刀を差し、梅か松の文様でもあれば間違いなく天神なのですが、光明寺境内の天神は色彩があったかどうかもわからないほどはげ落ちています。
 天神社が普及した背景の一つに寺子屋があるとされています。子供に手習いを教える場所は必ずしもお寺とはかぎりませんでしたが、寺子屋、寺子という言葉があるように、寺がその役目を果たしたことは確かで、手習いの上達を願って寺の境内に天神様を祀ったようです。この光明寺の天神もそのような願いのもと祀られたのでしょう。

 その先には地蔵菩薩があって墓地になります。

 集落内には二十二夜塔もあります。


コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 里山の石神端書28 石燈籠(... | トップ | 伊藤介二・昭和の石仏写真館... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。