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偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書13 しゃもじ(山梨・上野原市)

2021年11月19日 | 里山石神端書

山梨県上野原市芦垣、石宮神社

 芦垣は山の上に開けた台地で、北の山際に稲荷神社と光禅寺を建てた穏やかそうな集落です。


 しゃもじが納められていたのは光禅寺の奥に建つ石宮神社。土地のおばあさんは「おしゃくじさま」と呼んでいて、お産の神様と話していました。社殿に奉納されたしゃもじには新しいものもありましたから、信仰は続いているようです。
 〝しゃくじ〟といえば「石神」で、シャクジ、サクジと呼ばれている神です。東京練馬区には石神井公園があります。この芦垣の石宮もかつては石神だったので、老女はオシャクジさまと言ったのでしょう。
 柳田国男は「石神問答」で、集めたシャクジの資料を沢山紹介しています。そのなかに「地方によりオシャモジサマとも云う」とあります。シャクジ→杓子→シャモジに変化し、しゃもじを納める風がうまれたのでしょうか。『日本民俗大辞典』によると、山梨には160ヶ所の石神社祠があり、神徳は百日咳治癒・口中病治癒・安産・子育てなど、伝承も含めてさまざまだそうです。


 集落の光禅寺への入口には一石七地蔵がありました。一石六地蔵の変形でしょうか。一石六地蔵が多い山梨でも、上野原あたりではめっきり少なくなります。


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