長柄町水上川流域の大津倉・大国主神社の神像
長柄町は千葉県の中央部の街。一宮川の支流水上川流域を訪ねました。
大津倉の大国主神社の入口にある木祠に「道祖神」の木札が納められていました。

三木一彦氏の「房総半島における出羽三山信仰の浸透とその要因」(注)に「出羽三山への登拝は1~3週間をかけており、その間、家族は道祖神や地蔵に参詣して道中の無事を祈っていた」とあります。家族が出羽三山登拝中、留守をあずかる者は虫も殺してはならない、という話も聞きます。
石段を登ると狛犬が迎えてくれます。胴長の狛犬です。

神像は境内の隅にある木祠にあります。木祠に祀られた祭神は不明で、神像名も不明です。

ほこりまみれで木彫かと思いましたが、触れてみると石像。冠をかぶり、袍を身につけた平安時代の朝服姿。手は笏を持つようになっていますが、笏はありません。この形の石仏でよく見かけるのは天神ですが、ここでは単に神像としておきます。
(注)三木一彦著「房総半島における出羽三山信仰の浸透とその要因―長生地域の民俗事例による一考察―」2016年、歴史地理学58-2
(地図は国土地理院ホームページより)








