偏平足

里山の石神・石仏探訪

『東国里山奥山の石神・石仏風土記』①

2024年04月04日 | 


(写真は仮の表紙です。出版は夏頃の予定)
【経緯】
 22年9月、食道がんステージ4を告げられ抗がん剤治療に入る前に決めたのが、石仏・古文書・桜のボランティアなどの会の運営の辞退でした。山の石仏調べも出来なくなりました。
 こうなると自分の時間ができて始めたのが山の石仏のブログをまとめること。どうまとめるか構想は膨らんでいて、ブログ偏平足の「山の石仏案内」も千回を数え、ちょうど区切りのよい時期でもありました。いま振り返ると、がんになったのは、そろそろ自分のライフワークをまとめなさいという催促だったような気がします。それまで会の運営であまりにも忙しすぎました。
 『東国里山奥山の石神・石仏風土記』はブログ「山の石仏案内」から抜粋・加筆したもので、取り上げた山の石仏案内約1000、写真は新しく選びなおしたもの約1050で構成した内容です。苦労したのは写真で、50年前のフィルム、その後のデジタルで保存したCD、ハードデスクなどから拾い出す作業。目的の写真を選びだすのは時間ばかりかかり、とくにフィルム写真をパソコンに取り込む機材は20年も前に購入しておいたもので、操作そのものから仕切り直しでした。
 急がなくてはとこの作業は家ではもちろん、入院中のベット、抗がん剤治療中の椅子でも作成しました。ただ家では集中力が続かず、病院での作業がはかどったのは意外でした。
 当初は出版費をおさえるため版下まで作成して、印刷製本だけの出版を考えていました。しかし編集作業をしながら、この本は50年100年後に残すために書店販売ができる出版社から出したいと考えがかわり、原稿・写真が揃った昨年12月に山と渓谷社に相談しました。山渓社は18年前に『里山の石仏巡礼』をお願いしたところであり、今回の本の内容は〝山〟というのが一つのキーワードなので、山渓社が相応しいとお願いしました。そして1月にOKが出て正式契約、スタートしました。


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