偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書28 石燈籠(埼玉・秩父市)

2022年01月11日 | 里山石神端書

埼玉県秩父市吉田石間・沢戸の鹿嶋神社

 石間川の右岸に建つ鹿嶋神社は入口が見つかりません。いつの頃か、林道を造ったため参道がカットされてしまったようです。その林道の土手から境内に降りました。


 大きな社殿の前に「文政七甲申(1825)」銘の石燈籠が立っています。弱い石のためか対の片方は火袋部分が無くなっています。石燈籠の装飾である笠の蕨手や基礎の反花(かえりばな)などはないシンプルな造りですが、宝珠だけは立派なものです。このタマネギのような宝珠、鎌倉期の宝珠が理想型で、江戸時代になると上が尖って縦長になってくると川勝政太郎氏の『燈籠・手水鉢』(1935年、河原書店)に解説されていました。鹿嶋神社のそれは縦長です。


 宝珠といえば龍の持ち物でもあります。その龍が鹿嶋神社社殿の天井に描かれています。残念ながら宝珠は描かれていません。龍といえば私などはお寺本堂の天井であり、仏教というイメージです。しかし龍は中国が起源で、仏教とともに日本に入ったようです。龍とは若干違いますが、龍の同類としてはインドのナーガ、西洋のドラゴン、日本の大蛇(おろち)なども古くに創造されていて、龍は仏教だけの神格ではなく神社の天井に描かれてもおかしくはないわけです。


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