8月22日の台風9号は雨風ともに強烈で、いつも掃除をしている近所の公園は折れた木の枝で埋まりました。千本桜の新川でも倒れた桜が相当数ありました。植えてから15年が経ち、素人では手出しができないほど成長した桜ですが、夏の台風にはまだまだ弱いところがありました。なにしろ桜にとって8月は、葉が茂って風通しが一番悪い時です。風が吹けば枝から離れようとしない葉のため、木そのものが抵抗しきれなくなって倒れてしまいます。これが9月になれば、ちょっとした風でもあっさり飛んでしまうのが桜の葉ですから、台風もかわすことができます。風の吹き方も雨の降り方も変わってしまったこの頃ですが、そのため櫛の歯がぬけるように倒れてしまう千本桜を見るのは悲しいものです。