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偏平足

里山の石神・石仏探訪

里山の石神端書253 懸仏(栃木県日光市旧栗山村)

2024年01月04日 | 登山

日光市(栗山村)土呂部・瀧尾神社の懸仏

 栗山村は日光東照宮の裏に連なる日光連山の北側にあった村で、2006年に日光市に合併されました。栗山村でも土呂部(どろぶ)は山間の標高900メートルの盆地にある集落。気象観測所があり、冬になると関東の最低気温測定地として天気予報に土呂部の名が登場します。

 黒部ダムから街道を離れて、石仏が並ぶ先が土呂部への道。土呂部集落の奥にあるのが廃校になった小学校の跡地に建つ公民館。その脇に瀧尾神社が建っています。


 参道脇に木祠が10、石祠が3並び、石段を上った先に瀧尾神社。神社は小さな木祠。その中に納められているのが阿弥陀如来の懸仏。公民館に隅に立つ案内には「青銅の板を打ち出したもので、直径29センチの円形の掛仏には、寛政九年(1797)の記載があり、県内でも工芸的にも大変貴重なものである。奉納されている瀧尾神社は、日光の瀧尾神社を本社とし、田心姫命を祭神とする」とあります。

 木祠正面に下がる鰐口には「元禄十四辛巳(1701)歳極月/奉掛惣鎮守土呂部村正覚山楠名寺」。極月は12月で、昔はお寺だったようです。集会所の裏は墓地になっています。江戸時代のお寺が明治になり小学校に、昭和になって廃校となって集会所へ。という繋がりで今に続いていると思われます。
(地図は国土地理院ホームページより)


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