【フキノトウ】 阿武隈の山は10年前の東日本大震災原発事故以来、放射能の影響で山菜を採る人はいなくなりました。山小屋がある場所は放射能の被害が少ないところでしたが、それでもまったく除染されていない山中ですから今でも山菜を採る人はいません。ところが3月20日小屋に寄ってみると、採ってくださいと言わんばかりにフキノトウが花を広げていました。今年はまだ食べていないので、少しぐらいならいいか。先が短い齢ですから少しいただきました。
山小屋に入ると床に鍋が転がっていました。2月13日の地震で棚から転げ落ちたようです。その帰り、常磐道を走行中にラジオから地震のニュースが流れてきました。60年前の阿武隈は地震も台風もないのんびりしたところでした。しかし今、すっかり変わってしまいました。