偏平足

里山の石神・石仏探訪

石仏24釈迦ヶ岳(山梨)

2006年02月11日 | 登山

釈迦ヶ岳(しゃかがたけ) 如来・菩薩(にょらい・ぼさつ)

24  【データ】釈迦ヶ岳 1641メートル▼25000地図 河口湖西部▼最寄駅 JR中央本線・石和温泉駅▼登山口 笛吹市御坂町上黒駒・桧峯神社入口▼石仏 釈迦ヶ岳山頂

 【案内】仏像は形を定めた儀軌(ぎき)にしたがって作られる。しかし石仏は儀軌どおりでないものがあるので、名称の分からないものがときどきある。釈迦ヶ岳の石仏もその一つで、如来と菩薩までしか分からない。如来は悟りを開いた仏で、大日・阿弥陀・薬師・釈迦などがあり、手の組み方である印相(いんぞう)や持物で区別する。菩薩は悟りを開く修行をしている仏で、観音・勢至・文殊・地蔵などがよく知られ、これも印相や持物で見分ける。また観音のなかには聖観音・馬頭・千手・十一面・如意輪など多くの仏があって、これも印相や持物そしてそれぞれが持つ独特の像容で判別する。釈迦ヶ岳の二体の石仏のうち如来=写真右=と思われるものは頭部が僧形で、後から継ぎ足したもの。僧形の頭をした如来はいない。菩薩=写真左=は頭部に如来の象徴である螺髪(らほつ)がある。螺髪頭の菩薩はいない。などの点から判断ができないでいる。

 【独り事】釈迦ヶ岳は不便な山で、桧峯神社から登っても、御坂峠から入っても長い尾根歩きがまっています。ところが近頃は釈迦ヶ岳北側の谷から道が開けて、これを利用する登山者が多いようです。芦川というこの谷も不便なところですが、一角にはスズランの群生地があって、登山者にはよく知られています。私も5年ほど前に見ましたが、そのとき驚いたのは大型観光バスが入ってくる光景でした。観光業者の企画力と、ツアーに参加する人々のたくましさには感心します。

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