とめどもないことをつらつらと

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引用OKす。

労働思想--人はどこまで組織に尽くすべきなのか? 

2018-05-20 13:26:30 | 哲学・社会
組織体が組織される時、人は次の三つで集合するという。

一つは理念。その理念を達成したいという気持ちで集う。
一つは報酬。金銭が報酬として受け取れるから集う。
一つはカリスマ。トップの人間に従うという点から集う。

残念ながら上記の件は引用元があるのだが、内容そのものがうろおぼえで、引用元の記述と丸々同じであるか分からない。
(おそらくマックス・ウェーバー当たりだったかと思うが・・・尚きちんと言うと、その書籍は通読せず、最初の3~4ページしか読んでいないので、割と最初の方に記載されていたと思う)。

とにもかくにも私の理解を書いたわけであるが、それではその集合した組織での組織人はどのように働くべきなのか? どこまで働くべきなのか? 命をかけるべきか、人生をかけるべきなのか。手を抜くべきなのか、サボるべきなのか。

熱意ある企業社長などは「当然命と人生をかけるべきだ」と言うかもしれない。
それでは二十代前半で過労死した人は、そうするべきだったのかというと、(これは私の想像だが)言葉に詰まるのではないか。

かと言って、じゃあサボるべき、手を抜くべきだとはならない。そんなことを公言する輩になってはいけない。

そこでこういう意見も出よう。「ほどほどのところでうまく調整して手を抜くんだよ。自分の人生と会社の運用を両立させてさ」と。

しかし問題がある。日本の場合はそういう思想でないから困るのだ。だから過労死が起こる。
一方、軍人や警察、消防士が「命の危険があるからやりません」では通らないこともままある。
更にその思想を悪用して、経理システムで100時間超えた超過勤務をやって、そいつの人生が潰れても私は知りませんなどという悪質な詐欺まがいの雇用も発生する。どうして経理システムの開発運用で自分の人生をダメにしなければならないんだ? 

この線引を一体どうすればいいのか。我々はどう判断すればいいのか。
その思考の補助線を書いておく。


まずは組織に集合する人は最終目的が何であることによって集合しているのかというと、上記に挙げた通り、個々の人々の集合理由は様々だが、組織側から見れば、組織目的を達成するため、あるいは組織目的を運用し続けるために組織が存在し、人を集合させている。

第一にこの組織目的が人員の生命や人生を摩滅、もしくは消耗させるまでに至るまでの目的があり、それの理念があるなら、合意を取った上で人を集めるべきだ。また、その任務が終了し、個人の生命や人生が終了したり、継続して健康な生活が送れなかったりした場合は、それなりの補償を本人や遺族にするべきである。

そして第二に、通常の民間企業で所属している個人の生命や身体機能を摩耗・損失せしめない業態なのであるならば、そうしないように企業側が注意監督をすべきである。
無理な仕事量は、その受注体制に問題がある。それのできるできないの判定を、従事している個人に押し付けるのではなく、契約時点でハネたり、あるいは遅れが出そうなのであれば、それを正直に説明して納期を遅らせるべきなのだ。

また、この第二点は下流の受注体制が問題であるのと同時に、上流側の発注体制も問題であることを認識せねばならない。
受注側が受注せざるを得ないような状況になった上で、受注側人員での個人の生命や健康被害、人生被害に遭うようなのであれば、それは発注側にも無理な発注をした、広義における社会的強制契約をなさしめた責任がある。


この個人の生命に関わる組織目的や運用に関わる、組織入りの時の合意、そして個人の生命と健康面での毀損をなさしめた後のフォローが必要ではないだろうか。


1995年に阪神・淡路大震災が起きた時に、まことしやかに流れた噂があった。
神戸にあったダンロップのビルで、傾いたビルの中を入って重要資料を取ってこいというミッションが若手社員に課されたが、その時の手当が5万円だったのだという。これでは割に合わない。


労働は美徳とは言え、超えてはならない線がある。それは個人の生命や健康、人生などだ。
そして組織は人ありきで動いていく。人を壊しながら運用していく組織があっていいはずがない。

それを事前の合意や、事後のフォローなどを必須として実施していく必要がある。
元々生命被害や健康被害などを起こさないだろうという想定の職種は、それをせぬよう、組織体、及び、受注体制だけでなく発注元までが一連の流れとして、個人生命の損害をなさしめないように社会を構築していくべきであろう。
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