"つきごはん"という絵本の中で
主人公であるお母さんが、
亡くなった夫の月命日に
お経をあげに来てくれたお坊さんに
「人は、どうしていなくなるので
しょうか」と問う場面があります。
するとお坊さんはゆっくりご飯を
噛み締めた後で「新しい人を迎えるため、
かも知れません」と答えます。
人は死ぬとどこへ向かうのか
新しい人はどこからやって来るのか
老いることにどんな意味があるのか
どこまでが成長でどこからが老化なのか
誕生は始まりなのか再生なのか
死は休息なのか終焉なのか
肉体が滅んでも魂は存在するのか・・・
いつも考えているわけではありませんし、
考えたからといって
答えが出てくるとも思えません。
でもときどき青く澄んだ空や
星々の瞬きを見上げたりしながら
そんなことを思うのです。
もしかしたら考えることの中よりも、
感じることの中に何かを
見つけられそうな気もするのです。
絵本は子どもたちだけのものでは
ありませんね。
扉を開けばそこには不思議がいっぱい。
その不思議の中にこそ"知りたい"が
詰まっているように思えて仕方ありません。
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