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2022-08-14 | 宮部みゆき

 

宮部みゆき
『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』★★★

 

ブランクがあった三島屋シリーズ
最新刊をGETしたため、未読分を読んでゆきます。

 

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・第一話 魂取の池

 

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「だから目先のことばっかりにおろおろしないで、自分に繋がっている縁を大事にしなさいって、おっ母さんに言ったそうです」
ついでに言うなら、どんなに胸が騒いでも、好いた人の気持ちを試すようなことしてはいけない、と。

 

 

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・第二話 くりから御殿

 

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たまたま。おちかは心の中で繰り返す。そう、偶々なのだ。たまたまが、人に酷い仕打ちをする。

 

 

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ふるさとは、血の流れのなかに眠っている。

 

 

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今夜こうして夕餉を囲む顔と顔が、明日も無事に、同じように集えますようにと願わずにはいられない。

 

 

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標題作
・第三話 泣き童子

 標題作だけあって最後は唸る・・宮部みゆき読ませます。

 

 

・第四話 小雪舞う日の会談語り

 真冬の百物語*ある意味心身共に凍る*

 

 左見右見(とみこうみ)

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橋は現世の外に通じる。他所では触れられぬものに、そこで会うことがある。

 

~今夕聴いた話のあれこれが、言葉の端々が、聴きながら心に浮かんだ場面の数々が、小雪のように小さな欠片になって、おちかの心のなかを舞う。

 

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 私的にはこの少し長めの短編が印象深かった。

 

 

・第五話 まぐる笛

 化け物 人喰い怪獣「まぐる」

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まぐるにまぐる自身を喰わせる。

 

「あの指笛を吹けるのは、おなごだけです」

 

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 臨場感があってドキドキしちゃった。

 

 

・第六話 節気顔

 

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たった今、見ず知らずの他人の死に手放しで泣いたのは。
―—発心というものでございますよ。

 

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 発心(ほっしん)

 節気日 二十四節気(にじゅうしせっき) | 日本の暦

 

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「あたしね」
返事を待たずに、おちかは続けた。
「あの〈商人〉だっていう男、悪いものだとばっかり思っていたの」
この世とあの世をつなぐ道筋にいて、双方に求められるものを仕入れ、売りつける。
「忌まわしくって、いけないものだとばっかり思っていたのよ」
それが、わからなくなってしまった。
「あの男を悪いものだと決めつけたら、人に心に願うことも、おしなべて悪いものだってことになってしまうなって」
もう一度、亡き人に会いたい、もう一度、この世に帰りたい。

 

探して会える男ではない。だが、この世とあの世のあわいに目を向けている者の前には、ふわりと姿を現るす。

 

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台風が来る前にお墓参りを済ませ、夜はみんなで食卓を囲む。
双方が帰って来ているのかと初めて意識

「何かしらの縁があって来ているんだからね」
この時期はそういう「縁」を強く感じるもので、愛しさを覚える。

 

帰省は叶っていないけど、弟夫婦がきちんとお墓を守ってくれている。

 

 

 

(予約投稿)


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