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2019-02-25 | 宇江佐真理(お江戸物語)


宇江佐真理
『さんだらぼっち―髪結い伊三次捕物余話』★★★+

前回あとがきでこの伊三次シリーズ1冊につき1年の年月が経過しているそう。
そこまで意識して読んでなかったけど、
そうなると4年の歳月が経った伊三次とお文の物語になる。
もー裏表紙で身籠ることが分かってしまったけど・・
危険!ネタバレは楽しみが奪われる。
装丁を見れば想像がついちゃうけど、ネタバレやめて~
今回は最後の解説でもそう・・

さて順風満帆に進んでゆく第4弾
どこかしらに伏線が張られていて、それがきちんと物語に生きている。
しかし元カノ話にはちょっとドキッとしたけど、
誰しも過去の秘められた想い出は持っているんだなぁ
わたしの痛みはもう消えてしまったけど(笑)

最後はホロリと涙で。



◆お江戸?なぞワード◆

おろく
死体のこと。「南無阿弥陀仏」を「六字」と言った事から死ぬ事は「ロクる」と言う。

爪紅
今でいうネイル
江戸時代はホウセンカの花とカタバミの葉をもみ合わせた紅を爪に塗っていた。



太りじし
よく太っていること。肉づきのよいこと。

どうさ
水に少量の膠と明礬を溶かしたもの。
絵画制作などの際あらかじめ紙や絹の上に塗っておき,墨や水性彩料のにじみを防ぐ。

つまぐれ
ホウセンカの異名のこと。

羅宇屋
ラウのすげ替えを職業とする人。
要するに、煙管の修理と清掃が専門の職人

ご新造
若妻を指す語

経木
薄い木の板である。材質は主にスギ、ヒノキが用いられる。

薦樽
酒などが入っている、薦包みの樽

灘の酒
近畿地方、兵庫県の地域ブランド
灘で生産された清酒
灘の酒造りの起源は諸説あるが、一般的には江戸時代初期の寛永年間(1624年〜1644年)に始まったという。

升掻を切る
八八歳の老人が米寿の祝に竹を切って升掻を作る。
これをもらうと長寿を保ち、運が開けるとされた。ますかけを切る。

でその升掻とは?
枡で穀類などを量るとき、盛り上がった部分を平らにならすのに使う短い棒。ますかき。かいならし。

恐れ入谷の鬼子母神
「恐れ入る」の「入る」と地名の「入谷」をかけ、さらに入谷にある鬼子母神に続けて口調をよくした表現のこと。

猫板
長火鉢の端の引き出し部分にのせる板。そこに猫がうずくまるところからいう。

湯屋で使う糠袋
現代の石鹸に相当するもの


今回も勉強になりました。お江戸物語おもしろい!




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