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2022-07-31 | 宮部みゆき

 

 

宮部みゆき
『とり残されて』★★★★

 

『蒲生亭事件』を読もうとしたけど、その前にこちら未読でした。



装丁の絵が何とも言えない世界観(^▽^;)どき

 

--------(抜粋)

 

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。
その謎にせまる表題作ほか、夢の「場所」捜しから始まる内面の旅を描いて名作の聞こえ高い「たった一人」など六篇を収録
巧みな伏線、鮮やかな舞台設定

 

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最初に表題作 やっぱり宮部みゆきは読ませますわ~

・とり残されて

 

 

・おたすけぶち

 

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訴訟とは、原告と被告の争いではない。それぞれが時と争うだけのことだ。それほどに時間がかかり、忍耐を要する。そして、それだけの時を食いつぶすものであるからこそ、引き下がることができなくなるのだ。ここで諦めたら、今までの苦労が水の泡だ――

 

 

 

険しく危険の多い道路ほど、不思議と車窓からの景色が美しい。悪女が決まって美女であるので同じようなものかもしれない。

 

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・私の死んだ後に

 

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こんな夜には、アルコールが入っていても、ほかのものが目に入らないほど恋に酔っていても、仕事に疲れて果てて帰宅する途中でも、勉強の合間に窓から外をのぞいただけでも、ちょっと耳をすませさえすれば、春という季節の波が暖かく寄せては返すのを聴くことができる。ほんの少し目をこらして見れば、こんなごみごみした街でも、すべてを洗い流したようにきれいいなることがあるのを知ることができる。
そんな夜だった。

 

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・居合わせた男

 

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――その気になって知ろうとしなかったら、富士山が噴火したことだって知らないまま生きていくことはできますよ―—

 

「噂話ひとつだって、情報ですもの。こっちが取ろうと思わなきゃ取れないし、取りたい形でしか入ってきませんね」

 

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・囁く

 

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「彼は楽になった。そうですね?」

 

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・いつも二人で

 ちょっとめずらしいパターンなファンタジー

 

 

・たった一人

 夢か現実か?
 名声通りこちらも読ませる作品

 「運命を変えてはいけないなんて、戯言だ。それじゃ生きる価値もない」

 

 

 

1992年刊行 ちょうど30年前だけど、色褪せない読ませる短編集でした。
しばらく宮部みゆき特集でゆきましょうか(^▽^)/

 

 

 

 

 

 

 

 



こじゃれた吉祥寺の一風堂にて。
久々に食べたけど美味しかった。


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